アイヤー!中国人だらけの「川口芝園団地」を訪ねる・2010年度版 

川口市

日本では入国管理法の改正が行われた1990年以降、就労目的で日本に移住する在日外国人の数が急増した。それは全国各地にニューカマー外国人街を形成する大きなきっかけとなった。日本語も分からないまま彼らが異国での暮らしを続ける為に必要だったのは言葉が分かる者同士、同国人のコミュニティである。

彼らは比較的入居基準の緩い、UR賃貸(公団住宅)へ住みかを求めた。一般の賃貸住宅だと外国人の入居を認められない場合が多いからだ。そうして公団住宅に住み始めた外国人はやがて親類や友人の伝手から次々と移住者を集めていく。
そして全国各地に外国人街は出来上がった。有名なのは日系ブラジル人が集住する愛知県豊田市の保見団地で、専らトヨタ自動車関連の下請け・孫請け企業に派遣労働者として外国人が送り込まれている。

しかし関東にも保見団地顔負けの外国人だらけの団地が存在している。埼玉県川口市の「芝園団地」だ。

芝園団地は1978年に建設された大規模公団住宅で、JR蕨駅の北西部に位置している。団地の北側はJRの線路が走っており、京浜東北線の車窓から見ると、1~3号館までの高層団地がそれぞれ連結されている姿を見る事ができる。
その姿はさながら「万里の長城」に見えない事もない。案内図を見るとさりげなく中国語併記で書かれていた。

団地がある川口市芝園町の人口のうち、およそ4人に1人が中国人という超過密中華タウンなのである。まさに埼玉における万里の長城、それが芝園団地だ。
芝園団地に住む中国人の殆どが1980~90年頃までに留学目的で日本にやってきた中国人で、その後の入管法の改正がきっかけでそのまま永住権を取得して住むようになったと言われている。

最寄りのJR蕨駅西口から芝園団地に向けて歩くと、その途中にも中華料理店が非常に目立つ。この付近から、道を歩いている通行人にも中国人の姿が目立ち始める。

道路の向こうにある雑居ビルにも中華料理店が。しかもその上は怪しげなマッサージ店が入居している。やはり中国人が経営していて新橋駅前みたく夜な夜な「お兄さん、マッサージどうですか?」などと客引きしているのだろうか。

芝園団地までは蕨駅から徒歩5分程度で来る事が出来る。京浜東北線で上野まで30分足らずで行ける為、充分に東京通勤圏だ。

団地の入口には「川口芝園ショッピングモール」が広がっている。巨大団地にありがちな光景だ。広場に面して店が並んでいて、駅まで行かなくとも一通りの買い物は済ませられるようになっている。

場所柄オシャレなカフェは皆無の芝園団地、唯一の喫茶店らしい「レストランのんのん」は店構えが前時代的で懐かしさすら感じる。芝園団地店とわざわざ書いているが別にチェーン店でもなんでもない。

しかし、本格的に中国食品の店が存在しているところがさすが芝園団地といった所だ。いかにもな店構えの「中国食品大同」がショッピングモールの中央にデデーンと立っている。

もう見るからに完全にあっちの国のものだが、店の中に入るとやはりそこも中国。鎮江香醋の独特の臭いが染み付く店内の至る所に中国食品が陳列されている。冷凍食品のコーナーには肉の塊が無造作に並べられていた。中の店員の無愛想さもさすが中華クオリティ。パスポートのいらない束の間の中国でした。

某巨大掲示板界隈ではアルかニダと言うくらいだから中国人も居れば韓国人が居るのも芝園団地。中国食品大同の2軒隣には韓国料理店もしっかり存在している。店の前に置かれたラジカセからはエンドレスに韓国民謡が流されている。

異国情緒溢れるショッピングモールを後にした我々はさらに芝園団地の奥へと足を踏み入れる事にした。

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