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【現存せず】新大久保のホテル廃墟「ザ・ゲットー」のグラフィティに鳥肌立ちまくりな件

大繁華街新宿の裏に位置する新大久保は昭和の時代から国内外を問わない街娼がたむろする暗黒街として悪名を轟かせていた。その名残りは未だに健在で、路地裏にびっしりと連なる古びた場末のホテル街の数々がこの街の性質を何よりも力強く物語っている。

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このうらびれた新大久保の路地の片隅に、外観一面をびっしりと落書き、いや、グラフィティで覆われたヒップホップ感全開の異様な建物が存在していた。その名も「ザ・ゲットー(THE GHETTO)」。

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それは廃業したホテルの建物を改装して作られたヒップホップ文化を体現したアート空間、およびヒップホップな野郎どもの溜まり場。不純な人間達が夜な夜な徘徊する新大久保の路地の奥で目にする素晴らしくカオスな外観に、新たなカルチャーショックを覚えるのだ。

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2階建ての建物内部は「不良の溜まり場」をイメージして作られただけあって常人にはちょっと入りづらい雰囲気があるが、普通に服屋やバーなんかがあったりするだけで、びびるほどのものでもない。

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夕闇に包まれる新大久保の路地、再びこの建物へ足を運んだ。そもそも期間限定営業でそのうち無くなってしまうという話を聞いたので、それまでに一度は見ておきたいと思ったのだ。

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まず玄関口から右手の部屋には、狭い室内をうまく改装してスケートランプが作られていて、中で3人くらいの若者がスケートボードを転がしていた。

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あまつさえロビーの天井にはどこぞの場末のディスコホールのごとくミラーボールが回転して夜の世界を彩っている。これは後付けで置かれたものだろうか。

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それほど大きな建物ではないホテルを改装した「THE GHETTO」の室内。容赦なく落書きとポスターの自己主張が刻み込まれている。

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さらに2階へ続く階段を登るとその先にもホテルの客室を改装した店舗が数軒存在している。ホテルとして使われていた頃の内装も若干残っていて、建物全体の退廃感を濃厚に演出している。

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この「THE GHETTO」は2006年8月から、オーナーは先代のホテル所有者の孫にあたる人物の手で作られた。韓国料理屋だらけのシマにポツンと現れたヒップホップな異次元空間。

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しかし残念ながら現在では建物の所有者が変わってしまい、ごく普通の「ビジネスホテル」に改装されている。落書きだらけのド派手な外装もすっかり塗り直されて大人しい姿へと変わってしまった。ああ時は無常なり。


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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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