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【蕨市】ミニ劇場もあるよ!小粒でもピリリと辛い全国最小の市「蕨」のお下品な歓楽街(2010年)

埼玉県の京浜東北線沿線の街を見渡すと、県庁所在地の浦和駅周辺だけがやたら文教地区で風俗店が皆無なのに対して、一点に汚れ役が集められた街が大宮と西川口、そしてここ蕨駅周辺である。埼玉のビバリーヒルズ、文教都市浦和の住民に言わせればそれは「棲み分け」であると言う。同じ埼玉の中でも街ごとのヒエラルキーは厳然として存在するのだ。

以前、ネットカフェに寝泊まりして住民票まで置いているという「ネカフェ住民」が居るという話を聞いて蕨を訪れた我々取材班だが、久々にこの街がどうなっているか確かめるべく再度訪問した。

JR蕨駅西口にやってきた。ネカフェ住民が居る「サイバーアットカフェ」の前を通り過ぎ、芝園団地方面に進むと「ぶぎん通り商店会」と書かれたゲートが見える。

まるで初期のパチンコ台のデザインを彷彿とさせるようなゲート。ぶぎん通りとはこれいかに…そう思って調べると「ぶぎん」は武蔵野銀行の略称だということに気づいた。大宮に本店を置き、91店舗のうち89店舗が埼玉県内にある、非常に埼玉ローカルな銀行である。

しかしその「ぶぎん通り」も商店街とは言えないどうしようもない寂れ方を見せている。蕨は古い街で、隣の戸田からも多くの買い物客がやってくるような土地ではあるが、郊外型ショッピングモールに押しやられて駅前は衰退傾向にある。

ぶぎん通りの外れに「蕨ミニ劇場」と書かれた看板が掲げられた、いかにも怪しげな雑居ビルが建っている。
実はこの日本一小さな蕨の街には、日本一小さなストリップ劇場が存在しているのだ。内部はワンルームマンションの一室程のスペースに舞台があり、20人も入れば一杯になるらしい。

以前は近くにもう一軒「蕨OS劇場」もあったのだが、既に閉鎖に追い込まれている。蕨ミニ劇場は関東有数の現役ストリップ劇場として残っているものである。2006年には警察の摘発を受けた事もあるが、今も細々と営業中。もはや絶滅危惧種である。

雑居ビルの屋上に無理矢理な建て増し部分があるが、そこが本拠地のようである。見るからにキワドイ作りをしていてまるで東南アジアの都会の光景を見ているかのようだ。

蕨ミニ劇場の入口に隣接する薬局には中国語で書かれた貼り紙がある。この先の芝園団地は住民の多くが中国人。蕨の街は関東随一のエスニックコミュニティが形成された街でもあるのだ。そして蕨ミニ劇場で踊るダンサーにも南米系女性が居るとか。

蕨ミニ劇場の前を横切る川口蕨陸橋の橋脚にはびっしりと汚らしい貼り紙が張り付けられていて異様な雰囲気を放つ。

そこには怪しげな金融業者の貼り紙が縦横それぞれ数十枚ずつ、これ見よがしに張られているのだ。さすが埼玉きっての貧民街は容赦ない。

これだけ貼り紙を張り付けて見た目に怪しいはずなのに、それでもお金を借りに行く頭の弱い人が沢山居るのでしょうか…

金融業者の貼り紙は何度も貼り直された形跡が残っている。闇金業者にやられ放題の川口蕨陸橋の姿はこの街の現実を曝け出している。
関東でも残り少ない現役ストリップ「蕨ミニ劇場」の前からは川口蕨陸橋がJRの線路を跨いで街が分断された東側へと伸びている。

蕨駅周辺は川口市との境界が入り組んでいて、どちらが川口でどちらが蕨なのか時折混乱する事になる。この橋を跨ぐと川口市に変わるようだが、駅東側一帯も川口市の芝地区と蕨市の塚越地区が混在していて実にややこしい。

川口蕨陸橋の上からはJRの線路とその向こうに中国人がやたら多い事で知られる大規模団地「川口芝園団地」が見える。関東平野がひたすら広がる埼玉らしい景色。地平線の向こうにもずっと平地が広がっている。

川口蕨陸橋の東側の歩道は、やたら斜めに傾いた変則的な階段を降りる事になる。降りづらい事この上ない。どうしてこうなった?!

そこは川口市の芝地区。やはり同様に地味な下町風景が広がっているのみだ。

陸橋を潜って再び蕨駅方向へ向かうと、西口に負けず劣らずの微妙な雰囲気の繁華街に変わる。駐輪場の屋根がどことなく昭和の面影を残す。

そんな場所に唐突に置かれていた「密着水着エステ」の看板。従来のヘルスよりも割安で、近年の不況で財布の余裕がないスケベオヤジを客の対象に近年増加傾向にある。

だがそれ以外にも蕨駅周辺の雑居ビルを見ると「メンズエステ」だの「エキゾチックエステ」だの書かれた怪しげな物件ばかりが目立つ。西川口同様、蕨駅周辺も風俗街となっているのだ。やはり西川口と同じように「性風俗営業客待ち禁止区域」の看板が立っていたりするので侮れない。

蕨駅東口のスクランブル交差点を行き来する住民。やっぱりオッサンが多い印象…そしてどことなく雰囲気がやさぐれている。

そんな全国最小の蕨市のマスコットキャラクターは「ワラビー」。そのまんまやんけ。小さな蕨市と小型のカンガルーをかけているそうだ。


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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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