【本当に文京区?】上野の瘴気に触れた街・湯島三丁目「上野仲町通り」南側

文京区

恐らく一般的にイメージされている「文の京」文京区とは最も真逆の位置にあるのが、湯島三丁目の「上野仲町通り」南側の一画であろう。ここは東京で一番胡散臭い歓楽街が形成されている上野エリアの一部であり、もはや文京区の一部と認識されていない。住所で示すと「文京区湯島三丁目42-46番」という非常に狭いエリアだ。この一画だけが不自然に台東区側に張り出しているのは何故だろう。

湯島天神下交差点南東側の「お化け横丁」から春日通りを北に入るとそこにも飲み屋横丁が連なっているが、こっちは何やら様子がもんのすごく怪しいのである。お化け横丁は至って普通の日本的な飲み屋横丁なのに対し、春日通りの北側は怪しい外国人ホステスが街を闊歩し、雰囲気は上野のそれと殆ど変わらない。棲み分けでもされているのかも知れないが、街の空気が全く違うので驚いてしまう。

春日通り沿いにはお水のお姉さん専用のドレスショップなんぞもあったりして、のっけからギラギラしている。

路地の奥へと足を踏み入れると、明らかにお化け横丁よりも道幅が狭く陰気臭い印象が強い。外人バーの店の前ではタガログ語か何かでおしゃべりしているお姉さんもいる。

勤め帰りのサラリーマンもいるけど、ケバい化粧と服装に身を包んだ外国人も目立つ怪しさ満点の路地裏。しつこいようだがここ文京区ですよ?

コリアタウンな上野にも近い事から実際に韓国人向けの美容室なんかがあって本格的に上野っぽい。っていうか実質上野である。普通の美容室だと思ったら店内のテレビが韓国の番組が流されていたりする。韓国人客だけで店が成り立つのだ。

変な外人バーなんぞも立ち並ぶ裏通りにはこのようなホテルまで…夜の街の風情はこちら側の方が一歩上手な感じですね。

時折そちらのご職業の方々が出入りするホテルの斜向かいには古いバーの廃墟が残っていた。「男爵」なる屋号のバー。しかし長年潰れたまま放置されている臭く、汚れて黒ずんだモルタル塗りの壁が哀愁を誘う。

で、そのバーの廃墟と隣の建物との隙間は容赦なくゴミが積み上げられて見るも無残な状態になっていた。空き缶が大量にポイ捨てされている。

饐えた匂いの漂う路地裏の飲食街を東西に突っ切るメインストリート。庶民の歓楽街上野と日本の最高学府東京大学がある本郷とを結ぶ動線にこの街が広がっている。

そしてホテル一軒ばかりではなく、昔ながらの連れ込み旅館もこの路地にはしっかりと残っているのだ。大久保の裏通りみたいな雰囲気だな。

旅荘なみき亭。ご宿泊5000円より、入浴自由、誠実低廉、鶴の絵柄が彫られた看板が何とも昭和的である。お気軽にどうぞと言われてもなかなか入るのに勇気が要る佇まいだ。

しかし残念ながら「なみき亭」は最近になって営業を辞めてしまったらしく、玄関口は固く閉ざされていた。これも時代の流れか…隣の土地は早くもコインパーキングが出来てしまっている。

コインパーキングを通って裏側へ回る。「旅荘なみき亭」と書かれた古びた看板が見えるがこちらも閉まったまま。正面でも勝手口でもどちらから入ってもOKだったらしい。

最も文京区らしくないコアな歓楽街は台東区上野二丁目側にある「仲町通り」から続いている。仲町通りもコリアタウン化激しく怪しいの店舗や客引きの兄ちゃんがズラリと立ち並ぶクソ怪しい飲食街である。


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