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【本当に文京区?】上野の瘴気に触れた街・湯島三丁目の「お化け横丁」を歩く

東京大学を含めた数々の文教施設が密集する「文の京」こと文京区も、その外れの湯島三丁目まで来るとほぼ「上野」と同等であり、下町かぶれした品のない歓楽街が連なっているが、厳密にはエリアによって微妙に毛色が違っている。

天神下交差点の東側が居酒屋バー密集地帯となっている訳だが、その中でも春日通り南側は「お化け横丁」という愛称がつけられている。戦前に芸者置屋が立ち並ぶ地域で、スッピンで入ってきた芸者が化粧をして化けて出て来る所からその名が付けられたそうだ。ここは春日通り北側のDQNっぷりとは一線を画していて、割と品のある飲み屋さんが多いんですが…

そんなお化け横丁、今では芸者よりもスナックとか居酒屋が中心で、それでいて上野至近距離ながら日本的な盛り場の風情を残している場所だ。一方で春日通り北側は怪しい外国人バーが立ち並ぶ別世界。

名前は「お化け横丁」だけど、どこを見回しても大人びた雰囲気の酒場ばかりで、上野らしいキムチ臭さは皆無。棲み分けが効いているのだろうか。

路地を歩く人々も普通の日本人的なサラリーマンが多く、それほど毒気を感じさせる事もない東京では珍しい飲食街である。上野なんてどこを見回しても外国人だらけの怪しい場所ばかりだが、何か結界でも張られているのかここは。

この一帯は戦災で焼けてしまっているせいか古い戦前建築が残っている事はない。ビルだらけで味気ない街並みだがスナックのネオンが夜の街らしさを盛りたてる。

ただ、店のラインナップをよく見てみると東北にゆかりのある店が多い印象を受ける。その名も奥様公認酒蔵岩手屋。岩手県産の食い物と酒が出る常連向け酒場。津波ニモマケズ営業中。

そのすぐ近くには青森全開な酒場まである。やっぱりそのへんは上野が昔から東北人の溜まり場だったからだろうか。秋田と宮城と山形と福島も探せばどっかにありそうだけど面倒臭いからやめた。

それにしても珍しいのは変な横文字を使った店が殆ど見当たらない事。今どきの東京でここまで純日本風な横丁もあまり残っていない気がする。

お化け横丁があるのは殆ど上野御徒町エリアに当てはまるが、それでも住所は文京区湯島三丁目。それも台東区側に不自然に張り出した形になっているので、上野の中でも異端的な空気を感じるのはそういう事なのだろうかと思ったが、それも分からない。

しかしよく見ると春日通りに近い側はちょっと怪しげな大陸系マッサージ店の看板がちらほら立っているのが見られる。

やっぱりこういう看板を見かけると上野エリアらしい光景だなあとつくづく思う。


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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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