記事を人に教える

買い物できない平井駅北口の「平井ショッピングセンター」が駅前なのに場末感半端ない件

記事を人に教える

【キュレーションメディア等、他サイトへの記事中の文章・画像無断転載厳禁】

錦糸町から小岩の間までに名立たるド下町ゾーンが連なるJR総武線沿線の都内東側の街だが、その中でもただ一つだけ存在感が薄い「平井」という地域。中国人だけはやたら多いが、そもそも駅前に立派な駅ビルも大型商業施設も存在しないし、食品や日用品以外の大きな買い物をするには大抵よその街に出なければならない。

だが、そんな平井の駅前に堂々と「ショッピングセンター」を名乗る建物が実は存在していたのだ。それが平井駅北口のロータリーに面した場所にあるというんですが…え??これですか???これが「平井ショッピングセンター」だと!?

「平井ショッピングセンター」という建物は平井駅北口のロータリーに面してそびえるこちらの7階建てのマンションを指している。どこからどう見ても「ショッピング」でも「センター」でもないこの佇まい。どうですか。まあ、先日テレ朝で放送していたマツコの番組で知ったんですがね。

買い物できない謎物件「平井ショッピングセンター」とは

平井ショッピングセンターの中に入る。一階にあるローソンの横手にこのような入口があり、一方通行のエスカレーターで二階に通じているのだ。一階と二階は店舗テナントとなっていて、二階は完全に飲食店街。フロアガイドによると一階にババ服屋や靴下屋、クリーニング店があると表記されているんですが、一階にあるはずの店舗がどこにも見当たりません。もう廃業したんでしょうかね。

で、さすが中国人だらけの街・平井だけあってこのビル内にも中国火鍋専門店が営業しているらしい。

ともかく真正面にある古いエスカレーターに乗って二階に行けなかれば何も始まらない。それにしても古すぎて危険な感じすら漂う年代物のエスカレーターだ。しかも妙に早く流れるので足腰の弱いご老人には厳しそうだが、マツコ・デラックスが乗っても壊れないのだから、健常者ならまあ大丈夫だろう。

ちなみにこの「平井ショッピングセンター」、昭和45(1970)年築というので相当なオンボロ物件には違いないのだが、エスカレーターも同年代のものだろうか?エスカレーターのそばで遊ばないでください、の看板の古さといったらもう、国鉄時代の駅のホームにあったそれを思い出しませんかね。

で、二階には道幅も狭い中央通路に面した両側に飲食店が数軒ほどずらーりとひしめいていて、完全にショッピングセンターとしての機能を果たしていないことが分かる。飲食店街ですねこれは。それも大半は夕方からしか営業しない、アルコールを提供する居酒屋テイストの店しかない。

串揚げダイニングに中国火鍋、寿司屋に居酒屋…といった感じで客層はオッサンか中国人しかアテにしていない件。中国火鍋屋「領頭羊火鍋」は中国人店員の春節休暇の最中で長期休業中だった。平井の中国人経営の食い物屋は入りづらい店が多いが、ここは割と日本人客も多いようだ。

一方通行のエスカレーターで二階に上がってしまったらお帰りはこちらになります。エレベーターホールと階段があるのだが、ここもあまりの作りの古さに唖然とする。平井駅北口目の前ですが、まるで地方都市の駅前にある廃れた雑居ビルのそれを彷彿とさせるテンションである。

帰りはフツーに階段で一階に降りるんですが、手すりが木で出来ていたりとこちらも年代を感じさせる作りである。エレベーターや階段は上層階の住人と共用になっているようだ。住環境にうるさい人には厳しそうな物件ですが、駅前の1LDKが家賃10万で借りられます。

平井駅北口が一望できる土着喫茶店で過ごす昼下がり

そんな平井ショッピングセンター、昼間に来ても開いている食い物屋は非常に限られている。一番突き当たりにある喫茶店「シャルモン」くらいしか開いてません。どうしよう…ってこれは入るしかないよね。

早速店内にお邪魔する。窓際の席を占拠するのは常連客だろうか知らぬが皆一人客で黙々と定食を平らげている。あくまで喫茶店だが定食系のメニューが充実しているのが特徴である。しかし店内はいささか殺風景で薄暗い。もし窓際の席に座れたら、窓越しに土着酒呑みオヤジがたむろする平井駅北口広場のどうしようもない風景が一望できるはずだ。窓際の席が無かったので、結局壁際の席に座ってしまいましたが…

そんなシャルモンで頂いた「鯖の塩焼き定食」(760円)。付け合わせに何故か半分にカットしたアジフライが乗っている。決して洗練された店ではない。素朴なおふくろの味というべき代物である。昔はこんな場末感漂う昭和の喫茶店、どこの街にもあった記憶がしたのだが…的なデジャヴ感に浸れること請け合い。


The following two tabs change content below.
東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
タグクラウドから記事を探す
DEEP案内編集部のnote

知ってました?DEEP案内編集部のnote

ネット上で大っぴらにするのはちょっと憚られる内容の記事は「DEEP案内編集部のnote」で書く事もたまにございます。全て100円からの有料記事となっておりますので興味のある方のみご利用下さい。

記事を人に教える

トップへ戻る
Copy Protected by Chetan's WP-Copyprotect.