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アジア一でかい団地らしい草加市の「松原団地」を歩いてきました (全3ページ)

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埼玉県にはアジア一でかい団地があるとはなわも歌っていたくらい(春日部の武里団地との説もあるが)で、特に東武伊勢崎線沿いを見ると「松原団地」という名前の駅が目に付く。そもそも駅名に団地が付いている場所も珍しい気がするが、先日訪れる機会があった。

北千住から郊外へ伸びる伊勢崎線の各駅停車で草加駅の次にあるのが松原団地駅だ。住所は埼玉県草加市松原。京成線などと並ぶ貧民鉄道路線などと勝手にこき下ろしてしまいそうになる東武伊勢崎線の駅だが、駅舎はとても綺麗だ。伊勢崎線は谷塚から北越谷までの間がぶっ通しで高架複々線化していて、やけに近代的なのだ。

単刀直入な駅名通り、松原団地駅は東京オリンピック以前の昭和37(1962)年に街開きした草加松原団地と共に開業している。約6000戸もの規模で出来た当時からアジア一でかい団地だったらしい。春日部生まれのはなわが歌っていたのは武里団地の方かも知れないが、こっちも規模は約6000戸。まあ似たようなものである。

公団住宅の老朽化に伴い1999年に建設された30階建て「ハーモネスタワー松原」には草加市の中央図書館、郵便局や埼玉りそな銀行など公共施設や金融機関がごっそり入居している。いかにも今どきな感じのタワマンだが味気ないなあ。

こうして見ると随分こざっぱりした街並みで、伊勢崎線沿線特有の貧乏臭さが感じられないのだが、我々としてはオチがなさすぎる。さあどうしよう。

で、さっきから駅前を見回してもボロい団地の建物が見えず困惑しそうになるが、駅前一帯は新しく建て替えられた高層マンションに取り囲まれている状態。駅前ロータリーに面したタワーマンションも含めて全部公団住宅だ。

そして駅の南西方向には獨協大学の立派なキャンパスが広がっていて、駅から大学に向かう学生の姿が非常に多い。実は文教地区だったのか?と意外な展開。駅名を獨協大学前とかにすればハクがつくだろうに、どこぞの東急みたいにありもしない大学の名前をずっと駅名に使う事もなく「松原団地」なままなのはちょっと感心。

獨協大学キャンパス前にある獨協さくら橋交差点に交わる通りの名前が「男女土橋通り」。すげー名前だ。ローマ字表記が振られていて読めたのだが、これで「おめどばし」と読むらしい。

肝心の団地本体は獨協大学キャンパスの北側からようやく現れ始める。昭和37(1962)年とは今からちょうど50年前だ。その頃から総戸数6000戸近い団地がこの場所にあったのだから凄い。

「キューポラのある街」もほぼ松原団地誕生と同時期の映画だが、そこに描かれた川口のスラムと天と地ほど違うだろう。現在はどこを見ても団地の老朽化が激しく、順次高層マンションへの建て替え工事が進められようとしている。

整然と並んだ団地棟の向こうにそびえるタワーマンション。半世紀が過ぎて団地もいよいよ世代交代が始まるといった所である。やはり他のオールドニュータウンと同じく住人の高齢化が激しく、空き部屋もどんどん増えてきている。

隣り合った棟の間に広々と取られたスペース、そこには芝生と木々が生い茂っている。確か杉並区の阿佐ヶ谷住宅もこれに近い雰囲気があった。古い団地もそれは味わい深いものがあるのだが…

団地でペットを飼ってはいけない決まりはどこでも同じだが、それでもこっそりペットの飼育が黙認されているのがデフォ。
団地の片隅に置かれた犬の糞の放置禁止の看板に隣り合って住民による手書きの警告看板まで…「人格も、品格もない。君はくずか?」とまでおっしゃる住人、結構辛辣な言葉である。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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