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横浜石川町・中村川の不法係留物件ウォッチング (2)

戦後長らく船上生活者の小屋が浮かんでいたという横浜・中村川。今でこそ元町や中華街といった観光スポットばかりに目が行く「オシャレな港町」という表の姿が際立ってはいるものの、その裏に潜む都市の闇は計り知れない。
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首都高の高架に隠れて陽の光も当たらない中村川の水面には、平成の世となった現在でも船上スラムの名残りを留める不法係留物件がいくつか残っている。


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船上ドヤ「船の休憩室・北斗星」なき今、中村川の船上物件で最もインパクトを放っているのが、元町商店街の入口にも程近い西の橋付近に係留されている、巨大なダルマ船を改造した船上家屋だ。
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近づいて観察すると船上家屋というにはかなり大型のものである事が分かる。内部は二層ないし三層構造となっているようで、船体に取り付けられた窓の数から見ても広さの程が伺える。船の上部はプレハブ小屋のような体をしていて、完全に家屋と呼べる代物だ。
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あまつさえ船首部分の甲板はテラス兼犬小屋になっている。この横浜のど真ん中で何というフリーダムな土地の使われ方をしているのだろう。それはいいが祝日でもないのに日本国旗が掲揚されている。これが何の意味を示すか、当サイトの読者である皆様には説明するまでもないだろう。
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ダルマ船の船首にある犬小屋の下にも小さな窓が取り付いたスペースが見える。地下室といった所か知らんが色々ありそうな小部屋は何に使われていそうなのか、表側からだと完全に理解不能だな。
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西の橋を渡って、勇気を出して気になるダルマ船に近づいてみる事にする。大きさは10×50メートルくらいだろうか。周りに高速道路の橋桁などがあって巨大さが比較しづらいが、かなりデカイ事だけは確かだ。
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西の橋を渡りきって高速道路の高架下となった川沿いの歩道に入っていく。パッタリ人通りが止むからか知らんが唐突に家電製品やガラクタの不法投棄が現れる。これは酷い。ただならぬ気配が漂っている。
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この不法投棄に混じって船上家屋の所有者と同一のもの思しき物置などが岸壁沿いに設置されていたりする。どうやら法律が通用しないエリアに足を踏み入れてしまったようだ。
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先にあった不法投棄家屋と同じく、柵越しに家屋を眺める事にする。こっちはかなり本格的に作りこまれた家屋だ。屋根は粗末なトタン葺きだが建物外部は一般家屋のようにサイディングボードが嵌めこまれている。
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気になる船上家屋の玄関部分にまでやってきてしまった。思った以上にちゃんとした「普通の家」の玄関ドアの両脇には組織の名前を記す看板が…調べてみると右翼団体の名前だった。まあ日本国旗も掛かってるしな。
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甲板部分のテラス。ガラクタに混じって複数のテーブルや椅子が置かれている。何か会合でもやっておられるんでしょうか。海賊のアジトを発見したような気分になって無駄にワクワクしてしまうんですが。
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番犬なのか何なのか知らんが暇そうにひたすら眠りこけている船首のワンコさん。犬用の転落防止柵がしっかり取り付けられている細やかなDIYっぷりも凄い。
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目の前にJR石川町駅もあるし、中村川の対岸はオシャレな買い物スポット元町商店街へ通じる目抜き通りだし、こんな場所に意外な死角があるもんですねぇ。いやはや。横浜恐るべしであります。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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