代々木公園観察 (1) 都心のオアシス

渋谷と新宿、二つの副都心を控える都会のど真ん中に広大な自然環境を備えた都市公園が存在する。代々木公園である。
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20世紀初頭、旧陸軍省の代々木練兵場が置かれた地で、戦後アメリカ軍に接収され米軍宿舎「ワシントンハイツ」の敷地として使われた時期もあったが、接収が解けて東京五輪の選手村として整備され、その後都市公園となった経緯がある。隣接する明治神宮と併せて、都心のど真ん中とは思えない鬱蒼とした森林が続いている。
渋谷駅方面から徒歩10分ほど上り坂を進むと、NHK放送センターの敷地に隣接する代々木公園の入口が現れる。


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NHKを横目に野外音楽堂までの間の通りは休日ともなるとあちこちで野外ライブやパフォーマーが出没する。大阪で言うと大阪城公園の「城天」みたいな雰囲気の場所だ。NHKも隣にあるのも同じだしロケーションはそっくりだ。
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代々木公園の野外音楽堂では常に何らかのイベントが行われている。音楽イベントに限らず世界各国の文化や屋台料理を振舞うものもあれば地球市民系エコイベントやウヨサヨ問わずプロ市民の集会が行われたりとよりどりみどり。詳しくは後ほど。
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野外音楽堂から都道413号線を挟んで原宿駅方面の通りにも、ほぼ毎日のように露天商やパフォーマンスの集団を見ることができるが、こっち側はちょっと変な人が多いようです。
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今どきさっぱり見かけなくなったリーゼントのお兄さんも毎週見られます。かつての横浜銀蝿か、それとも竹の子族の生き残りか?!しかし無常にも時代は流れてゆくわけで、完全無欠のロケンローラーでも老いには対抗できぬ。よく見たらお兄さんではなくおじさんでした、失礼。
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リーゼント集団が来ているときにいつも公園の前に路上駐車されているピンクのオープンカー。なぜか春日部ナンバー。
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ちなみに代々木公園前の路上が「原宿ホコ天」として解放され、竹の子族がブレイクしていたのはおよそ30年前の話。リーゼント親父の老け方が否が応でも時代の流れを感じさせる。現在もいくつかグループが存在し、それぞれ縄張り争いなどで対立関係にもあるとか。
原宿にあった歩行者天国は、アキバの歩行者天国と同じように人の迷惑を省みずやりたい放題好き勝手なパフォーマーだらけでカオス化してしまいゴミの放置などで周辺の苦情が殺到して1998年に廃止されたという事情がある。
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野外音楽堂の脇から公園北側へ渡る幅の広い歩道橋もあるが、なぜか人の行き来が少ない。階段の横っ面にも所謂グラフィティ。何の絵かわからんが実に渋谷っぽい。
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歩道橋の上に登ると一気に視界が広がる。かつて米軍住宅やオリンピック選手村だった頃にはなかった公園の森。
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写真だけ見るとこれが東京のど真ん中にあるものだとはにわかに信じがたい。
半世紀もすると自然の力はどんな場所でも変えてしまうのだろうか。
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公園北側に入ると、視界の先には新宿副都心の摩天楼を見る事が出来る。
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都心でもこんな空間があるなんて。毎日通勤電車に揺られてオフィスに閉じこもり、休日に疲れて家に寝てるだけの東京暮らしでは実にもったいない。
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こちら側の最寄りは千代田線代々木公園駅。森林と芝生しかない閑静な空間。こういう場所にもたまには訪れてみるのも良い。入場料もいらないし。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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