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県庁所在地浦和駅前は文教都市なのか (2)

DQNの宝庫、観光不毛の地、ダサイタマなどと常々ろくな事が言われない埼玉県だが、それでも浦和は例外的に文教都市であり、県内でも特に知識階級が多く住む所であるという話を耳にして、浦和駅前を探索することにした。

浦和の繁華街はほぼ西口に固まって広がっている。
訪れたのは夜だったが、なかまち通り、さくら草通り、門前通りといった商店街のどこを歩いてもやはり大宮のようなガラの悪さはどこにも感じられない。並んでいる居酒屋などもどこかしら品がある小奇麗な店ばかり。


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ただ、駅前西口の南側には、ちょっとだけ戦後のドサクサ感の漂う路地裏が残っている。

そこには案の定、居酒屋や個人飲食店に混じって韓国料理店や焼肉屋がずらりと並ぶ。

いつもの埼玉クオリティだったらここらで風俗店の一つくらいはあってもおかしくはないはずなのだが、浦和の路地裏に限ってはそんな事も全く無いのである。これも浦和が文教都市だからという理由で風俗店舗を排除する傾向が強いためである。
すぐそばに西川口と蕨があるし、要は「棲み分け」ということであろう。
ただ浦和でもおっぱいパブが客引きをして警察に捕まったり(→詳細)、表向きには分からない場所でデリヘル営業をする業者が若干いる模様。

浦和駅前で唯一猥雑さを残しているこの路地裏もすぐに終わり、その向こうには超高層マンション「エイペックスタワー浦和」が立ちはだかる。
いやー、面白くないぞ。

浦和駅西口のショッピングビル「浦和コルソ」を抜けた先には目抜き通りとも言える商店街「さくら草通り」が広がる。蒲田や吉祥寺にも店を構えるユザワヤの大きな店舗が目に付く。

埼玉には東北・北関東・甲信越方面からの移住者が多く、神奈川とは全く違うベッドタウン文化を持っている。田舎から東京に出てくるにあたって、東北・上越新幹線ですぐに帰れる範囲の埼玉を選ぶ訳だが、その中でもとりわけ教育熱心な家庭は浦和を選ぶ傾向が強い。
県内指折りの進学校である県立浦和高校をはじめとして高偏差値の学校が浦和周辺に集まっている。
浦和がやけに小奇麗過ぎるのは、ただ文教都市だからという理由に加えて一応は埼玉の県庁所在地であるという事で街並みを整えていておきたいという行政側の意向もある。
よく言われる例えに、埼玉をアメリカとするなら、大宮がニューヨークで浦和がワシントンDCなのであると。

しかし小奇麗だとばかり思っていた商店街に一軒だけ全く毛色の違う店があった。衣料品店の「フランス屋」だ。周りが小奇麗なのにここだけがかなり店構えが古い。

店の前に並べられたオバハン服と靴下の数々…ビニール紐で釣り下げられた手書きのポップ…カオス過ぎる。一体どこのお化け屋敷なんだと。

そして下半身だけのマネキンには破れかかった奉仕品のスパッツ(560円)。
何故か左足だけに履かれたレッグウォーマー。

店主が一つ一つ筆書きで書いたと思われるポップはそのどれもが力強すぎる余り客を怖がらせて寄せ付けない不思議な魔力を秘めている。

その奥には貞子…いや、マネキンがこちらを恨めしそうに見つめていた。
微妙に片乳がはみ出そうになっている。

恐るべし「フランス屋」…
これが恐らく文教都市浦和に残る最後のDEEP遺産であるに違いない。
とりあえず東京DEEP案内的にも良いオチが見つかってよかった、と胸をなで下ろして、浦和の街を後にしたのだった。



参考記事
浦和 活気づく文教都市 – perigee

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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