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パチンコ屋だらけの湘南台駅前 (2)

横浜郊外、神奈川県藤沢市北部にあるベッドタウン「湘南台」。近年鉄道網の開通で急激に発展してきた一方で駅前に出来る店はなぜかパチンコ屋ばかりという歪な成長を遂げた街だ。引き続き散策する事としよう。
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こう見えても湘南台は一応学生街でもある。慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスの最寄り駅で沢山の学生の利用者がいるはずだが、地域の本屋も大型書店である有隣堂書店がオープン後数年であえなく撤退という有様である。
大型本屋が街から消えたせいで湘南台の位置付けが決定した、と地元でも半ば自虐的に捉えられており、案の定アカデミックな空気は微塵も感じられない。


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駅前ロータリーから慶応義塾大キャンパスなど各地へ向かう神奈川中央交通の路線バス乗り場にも「カードで即現金化!!」と書かれた貧乏臭い広告が貼られたベンチが。こんな風景を毎日眺める事になる学生の気分はどんなものだろうか。っていうか学生自体がパチンコサラ金の利用者だったりして。
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綺麗に整備されてはいるが今ひとつ活気に乏しい駅西口の繁華街を歩き回る事にする。再開発済みで無味乾燥な駅前の大通りを一歩中に入ると、それなりにゴチャゴチャした駅前風景が広がる。
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で、結局ゲームセンターくらいしか目立つ物件がない他はおおよそマンションなどが立ち並ぶ郊外のありきたりな街並み。
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マンションに紛れて点在する雑居ビルにはスナックや雀荘などが目立つ。やっぱり湘南台は庶民的な街でした。
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たいして大きな街ではないはずだが、駅前のパチンコ屋の多さ同様、スナック居酒屋率の高さに目を見張るものがある。
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モルタル塗りのオールドスタイルな居酒屋からここ10年以内に建ちましたと言わんばかりのプレハブアパート風味の建物まで、おしなべて飲み屋しかない。
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どさくさ紛れに韓国系のスナックまであるのはご愛嬌。隣の大和市だってやたら在日が多いので湘南台でも別に珍しくもない。
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駅前から見ると古い物件は全く目につかないので一見すると見過ごしそうになるが裏通りにはわずかにこうした古い飲食店ビルがちょくちょく残っている。
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いい感じに薄汚れたテント屋根が残るスナックあすかと居酒屋次郎長。ババアーが焼いてジジイが売る店。自虐的なセンスですね。
湘南台は今ではリニューアルされた駅前風景が目立ち、おしなべてニュータウンの色彩が強い街だが、元はこんな古臭い居酒屋に代表される工場労働者の集う下町だったのだ。
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年季の入った中華料理屋に併設されているのはスナック密集ゾーン「味楽街」。黄色の電球に縁どられた昭和全開のネオン看板が素敵である。きっとニュータウン化する前の湘南台ではこれがデフォルトだったのだろう。
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味楽街の内部。わずかに10軒足らずの店しかなく非常に小規模な夜の盛り場である。屋根代わりに張り巡らされた波トタン板から漏れる日光が薄黄色に内部を照らしている。まさに場末の酒場。
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その中の一軒「マドンナ」の看板。濁点が取れてしまって「マトンナ」になってしまっていた。
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そんな味楽街の隣は平然と建物の取り壊し工事が進められていた。徐々にこの街も健全なニュータウンとして無毒化されていくのか、それともパチンコパラダイスとしてDQN臭を放ち続けるのか。湘南台はそんな微妙な境界線の上を綱渡りしているような街だった。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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