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渋谷区幡ヶ谷・本町 (2) 忘れられた渋谷の最果て

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引き続き渋谷区の北の果て「幡ヶ谷」周辺を散歩しよう。
幡ヶ谷駅からさらに北の路地に入っていくと、渋谷区本町。もとは幡ヶ谷本町といったそうだが「幡ヶ谷」が取れてどこの本町なのか分からない間抜けな事情がある。ちなみに東日本独特の「ほんちょう」読みではなくこちらの住所は「ほんまち」と読む。
ここまで来ると中野区弥生町のウンコ煮込みおじさんゾーンにも隣接しており街のほったらかしっぷりはさらに勢いを増す。渋谷区だからといって高級感が全くないのがこの界隈の特徴なのである。
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渋谷区本町を訪れるやいなや、目の前に何やらサイケデリックなデザインが目を引く民家のガレージを発見する。


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「ドロボーと猫 立入禁止」と言いたいようである。猫がイラストになっているのが萌えポイント。元は魚屋か何かだったのだろうか?今では生活臭すら漂っていない寂しい空間である。
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横に回ってみると、ブラジルなのかイタリアなのかよくわからないカラーリングのペイントで建物全体が覆われて居る事に気づく。やはり元店舗だったように思うのだがいまひとつヒントが掴めない。謎の物件だ。
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渋谷区本町二丁目にある「幡ヶ谷不動通り商店街」は昔ながらの下町系商店街。都市開発されまくりの東京であるが意外に灯台下暗しであり、新宿副都心に程近いこんな街にこそ古い店舗が放置されたまま佇んでいるものだ。「TOKYO PHOTO SERVICE」と英文で書かれた総タイル貼りの写真屋の看板。いつの時代に作られた店なのだろう。
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本町六丁目8番の狭隘な五差路の向こうから西新宿の超高層ビル群が見える。この道沿いに歩くと周囲が見事にボロアパートばかりで驚く。ある意味都会のオアシス的風景が拝める貴重な場所だ。
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その先にこじんまりした児童公園があり子供が遊んでいるが、公園内のロッカーに貼られた注意書きが何やら怖いです。
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「ゴミステルナ モチカエレ 迷惑ダ」
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ヒステリックな注意書きが張られたロッカーの裏側にはこれまたヒステリックにペットボトルを塀に突き刺して周囲を威嚇する一軒の民家の姿があった。やはり先ほどの張り紙の主の家なのだろうか。
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何やら秘密の儀式のように並べ立てられるペットボトル群は自宅の向かいのガレージにまで広がっていた。駐車場の入口にかかるロープにまで汚らしい布切れがまじないのようにぶら下げられている。ここの地主は相当神経質のようだ。多分こんな貸主相手に駐車場は借りないだろうな。
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意外に思うかも知れないが、こんな場所なのにもう目の前が都庁だったりする。東京とは一言で片付けられないほど多彩な面を持った都市なのね。
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ほったらかし系物件の極みである「オール緑化住宅」の部類も渋谷区本町にはある。もう完全に森になってますが東京の人は他人の庭がどうなろうとあまり関心がないようで、いつのまにかこんなダークゾーンがぽっかり生まれたりする。
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で、例に漏れずここの家の主もどこかに逝ってしまったようで、単なる廃墟と化している。
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その先にはもう一つ「氷川仲通り朝日会」という小さな商店街の存在もあるがオール緑化住宅に負けず劣らずこちらも殆ど廃墟寸前の佇まいを見せていた。
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すっかりくたびれてしまった商店街の姿。意外にも東京においては新宿の西部に位置する昔ながらの商店街にはこのように崩壊寸前になっている所が目立つ。この近くにあるウンコ煮込みおじさん騒動で有名な中野区弥生町の川島商店街もかなり寂れてるし、何故なんだろう。確かに鉄道駅が近くにないという理由もあるのだが。
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ともあれ、こんな寂れきった山の手の下町風景が拝めるチャンスがあるのもここ10年そこそこではないだろうか。西新宿八丁目成子地区のようにデベロッパーに街全体が取り壊される前に、ぜひ渋谷区の最果て「本町」へいらっしゃい。しかし何なんだこの顔は。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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