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高架下萌え (5) 有楽町高架下探検<後編>

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日本の中枢である皇居や霞ヶ関、日本の代表的繁華街・銀座を目の前にひかえる有楽町駅と東京駅の間にひっそり存在する高架下店舗群。それは「戦後」を今に語る生き字引のようであり、ある意味文化遺産だ。
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沢山のサラリーマンが行き来する界隈、すっかりクリアランスされきった有楽町の街とはいえガード下に限っては昔ながらの夜鳴きそば屋の屋台が放置されたままになっていたりしてカオスである。


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見苦しい右翼のビラも年月を帯びてガード下建築と一体化してしまい風景の一部として何とも言えない雰囲気を放っている。
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てっきり有楽町かと思っていた場所なのに「JR東京駅」と書かれた地下入口が存在している事を意外に思うのだが、これは京葉線東京駅の改札へ続く入口なのだ。
同じ東京駅と名乗っているのに東京駅の本体からは地下通路を経由して約500メートル離れており実は有楽町駅の方が近いというのはどういう事やねんと。東京駅において京葉線から他路線への乗り換えアクセスが5分以上を要し非常に不便なのは有名な話だ。
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そんな京葉線東京駅丸の内三丁目出口を上がった先に、先ほど通ってきた高架下店舗群がある。殺風景さを紛らわせるために描かれた女の子の絵が微妙にホラーなんですが。
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新幹線と在来線の2つの高架に挟まれた狭い空間、少しばかり開いた土地に居酒屋や雀荘が軒を連ねているが非常に人通りはまばらだ。
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左手に3階建てのテナントビルが見えるがこれは民間所有の土地なんだろうか。いずれにしても場所がよろしくないのかして空き店舗となっていた。その向こうに見えるのは有楽町のビル群。
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両側の高架からはひっきりなしに電車が走り抜ける。それが新幹線だったりもすれば東海道線だったり京浜東北線だったり、あるいは山手線だったり。
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天下の東京駅前とは思えない寂れた風景です…
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こんな寂しい場所にひっそりと一軒のバーが営業している。多分、知る人ぞ知る的な存在で固定客がいるに違いない。でなければこんな場所で商売できないだろう。実際に高架下物件の中には潰れて虫食いのようになった箇所もある。
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雀荘や居酒屋以外では昔ながらの製氷業者の店があったり。氷屋って昔はどこにでもあったけど、平成の世ではどんどん姿を消している業種の一つ。昔ながらの氷屋だと夏場になるとよくカキ氷を軒先で売ってたりするのが定番だが、ここはとてもそういうノリではなさそうだ。
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この界隈で最も有名なのが「ミルクワンタン」という奇妙な看板を掲げる「鳥藤」という店。あいにく昼間の時間帯に訪れたので店はやっていなかった。ここも戦後間近の時代から、現在東京交通会館になっているバラックで創業し、その後このガード下へ移転して60年間営業を続けている。昼間はランチもやっているが、基本は居酒屋である。
さっきの丸三横丁といい、高架下にDEEPな歴史が詰まっているのが有楽町という街なのである。


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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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