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世田谷区等々力に東京23区唯一の自然渓谷がある

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東京と一言で言えども相当広いので、結構あちこち行った気になっているのに全然知らない場所がまだまだいっぱいある、そう実感している今日この頃。ところで「東京23区唯一」という括りで探り出すと、結構マニアックな物件が転がっていたりするので、そこがまた面白い。
世田谷区等々力という街に「東京23区唯一」の自然渓谷があるという話を聞いた。
八王子とか奥多摩とかではなく、23区にある自然渓谷。
どんなもんなのかと思い、東急大井町線に乗って等々力駅を目指した。
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普段はあまり乗る事がない東急大井町線だが、東横線自由が丘もしくは田園都市線二子玉川駅から乗り換えて等々力駅で降りるとそこには早速「等々力渓谷」の案内が示されている。駅徒歩3分の自然渓谷なのだ。


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駅を降りると、世田谷らしい毒気の無い街並みが続く中で等々力渓谷公園への入口が唐突に現れる。
目の前がカフェになっているがさぞかし良い雰囲気でお茶が楽しめることであろう。さすが世田谷区民は違う。
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等々力渓谷の説明が書かれた看板。東京と神奈川の都県境となっている多摩川に沿って、世田谷側に国分寺崖線という崖が続いているのだが、そこを切り開くかのように谷沢川が谷底を侵食して作られた自然渓谷となっているのだ。東京都指定名勝である。
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等々力渓谷には夏場の真っ只中に訪れたわけだが、渓谷内の気温が温度計に示されているのがわかる。真夏なのに25度。もはやクーラーすらいらない気温である。やはり東京23区内とは思えない環境だ。
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渓谷へ下る階段はビル3~4階に匹敵する高低差がある。中に入るとさっそくひんやりした風が頬を伝ってくるのだ。
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渓谷の入口に架かる赤い橋は「ゴルフ橋」と言うけったいな名前がつけられている。昔はこの近くにゴルフ場があったのだろうか、その名残だけが残っているらしい。
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渓谷に下りるとそこは完全に都会の喧騒とは無縁の空間が広がる。谷底を流れる谷沢川は多摩川と合流する手前までのおよそ1キロもの区間にこのような渓谷を作り出している。
そこでは世田谷区民の皆さんがちょっとした散歩を楽しんでいる。やはり23区で一番お上品そうな人々だ。
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谷底から上を見上げると結構な高さがあることに気づくだろう。建物の廃墟らしきものが見えるが、昼間でも真っ暗でなんだかわからない。
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渓谷の途中には川を跨ぐ橋があるなど、本当にちょっとしたハイキング状態。駅から等々力渓谷公園を端から端まで歩くとおよそ片道10分程度の距離になる。
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渓谷の下流まで来ると、再び等々力渓谷についての説明が書かれたでかいプレートが置かれていた。
この近くには等々力不動尊があり、そこから流れる「不動の滝」に打たれて修行をする行者がいたとか。
滝が轟く音がそのまんま「等々力」の地名になっている。
その滝は現存するが、今ではオッサンの小便のようにチョロチョロと流れる寂しい滝になっていた。
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このへんでは横穴古墳も見つかっていて歴史的に色々とミステリアス。知られざる東京の一端を垣間見ることのできるお勧めお散歩コースである。
なお、多摩川を挟んだ川崎市側にも等々力の地名がある。川の両岸には表裏一体の歴史が隠されているものだが、川崎市側はまた今度訪問するつもりである。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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