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創業大正11年の超老舗市場!練馬区「江古田市場」が今年いっぱいで無くなるので見てきた

池袋駅から西武池袋線で3駅目、日大芸術学部、武蔵野音楽大学、武蔵大学のキャンパスがある沿線きっての学生街「江古田」ですが、駅舎が建て替わるわ、駅前のごちゃっとした所も片付けられて随分綺麗になった印象もあるわ、何より老舗の喫茶店や食堂がいくつか無くなっていたりもするわで様子がここ数年でも結構変わってきている。

練馬区 江古田

しかし今度は西武線江古田駅北側に古くから存在していた「江古田市場」が再開発の為に今年いっぱいで閉鎖されてしまうというショッキングな情報を耳にした。そこで急遽現地まで様子を見に行った。

練馬区 江古田

江古田駅北口から線路沿いに100メートルくらい歩くと「江古田市場通り」と書かれた入口があるのでそこの路地を入ると、そこが江古田市場である。実に分かりやすいアプローチ。角には八百屋もあるしね。

練馬区 江古田

この江古田駅北口の市場がある付近一帯は防災上危険な住宅密集地であるという理由で練馬区が「密集住宅市街地整備促進事業」の指定地区に入れている。江古田市場がある練馬区栄町の他、小竹町一・二丁目、羽沢一丁目、旭丘一・二丁目などの地域が対象に含まれているのだ。

練馬区 江古田

江古田市場通り自体は今回の再開発で無くなる事はないらしいが、昭和なまんまの古い個人商店が密集する街並みはかつて「練馬のアメ横」だなんて呼ばれていたらしいですよ。

練馬区 江古田

「およげたいやきくん」が脳内再生されそうな昭和脳の皆様がピクンと反応しそうな路地裏のたい焼き屋もあって風情が半端無いんですが、お子様用の電動ライドが横に置いてあるのもこれまたポイント高い。

練馬区 江古田

さて、このオンボロな建物が大正11(1922)年から今に続く江古田市場そのものな訳ですが、手前の建物が解体されてすっかり空き地になってしまっているので建物の構造が外側からよく見える。

練馬区 江古田

初代江古田市場が開設されたのは、江古田駅が開業したのと同じ大正11(1922)年。それが戦時中の強制疎開で昭和19(1944)年に強制撤去されてしまう。再び市場が再開したのは戦後の昭和21(1946)年12月の事である。以後68年間、江古田住民の台所として機能してきた。

練馬区 江古田

現在残っている江古田市場の建物は昭和34(1969)年頃の建造で、中には漬物屋、乾物屋、煎豆屋、肉屋、八百屋などなど、食品関係の商店が一通り揃っている。

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練馬のアメ横と呼ばれていただけあって高度経済成長期の時代には買い物客でごった返して子供が迷子になるほどの場所だったというが、今は地元のご老人が通う程度で、鄙びた雰囲気が強い。

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江古田市場誕生と共に市場で歴史を刻んできた最古参「入船屋煎豆店」はこちらです。煎豆はもちろんのこと、常連のご老人方が好みそうな米菓やおつまみの数々も置かれていて地元民にピンポイントな需要に答えているお店である。

練馬区 江古田

江古田市場自体、年内の閉鎖を決めているという事だが、建て替えて新しくなるという意味ではない。「完全に閉鎖」するという意味だ。よって、この市場にある店舗もその多くは市場閉鎖とともに廃業、一部の店舗は別の場所に移転した上で再開する手筈になっている。

練馬区 江古田

やはり後継者問題というのが大きくのしかかっていて、この際商売を辞めてしまおうと判断した商店主も多いという事か。70年間に亘り御愛顧を賜り誠に有り難う御座いました、と締めのご挨拶です。

練馬区 江古田

市場通りに面した外側にも味噌屋が店を開けていたりもするが、こちらの味噌屋さんも廃業予定。また一つ江古田の街から昭和の風景が消えてしまいます。

練馬区 江古田

そんな江古田市場と共に姿を消す事になったのが、市場の斜向かいで長年営業を続けていたダイエーグルメシティ江古田店である。24時間営業で江古田住民の食生活を支えてきたこちらのダイエーも「51年間のご愛顧ありがとうございました」と完全閉店宣言。もはやダイエーも昭和の遺物なのか…

練馬区 江古田

…という訳でこれが最後の見納めになるであろう江古田市場。年内までならまだ生きてるらしいので、行くなら今のうちである。ここもまた再開発が終わったらつまんないマンションとか道路が出来て味気ない街並みに変わるのだろう…


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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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