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江古田市場亡き今、ここ数年で消えた「江古田」のレトロな風景をまとめてみる

池袋から西武池袋線で3駅、日大芸術学部、武蔵野音楽大学、武蔵大学と3つの大学キャンパスがひしめく練馬の学生街「江古田」。当取材班も何かと足が向く機会の多い場所なのだが、何度も訪れているうちに随分消えてしまった風景が多いように感じる。

練馬区 江古田

という訳で今回は「江古田の消えた風景」と称して、2009年の当取材班初訪問時から現在に至るまで、江古田から消えていった物件の数々をざっくりまとめてみたいと思う。

練馬区 江古田

まずは2009年の古い写真から。西武池袋線江古田駅の駅舎は2010年1月に橋上駅舎にリニューアルされるまでは、昭和34(1959)年に建てられた古い駅舎がそのまま使われていた。

練馬区 江古田

特に駅北口はエレベーターもエスカレーターも無く不便な状況が続いていたが、その当時の北口も凄まじくレトロ度数が高い。西武鉄道は沿線イメージの芋臭さを払拭させる為かここ数年で古い駅舎の改築をどんどん進めている。

練馬区 江古田

「のりば案内」の看板も古臭いまま、2010年の駅舎改修までずっと使われ続けていたのである。味わい深くて好きでしたが…

練馬区 江古田

その北口を降りて日大芸術学部へ向かう路地にあった「東京ラーメン大番江古田北口店」。この付近にはニチゲー生御用達の飲食店や居酒屋が何軒も建ち並び、まるで高円寺あたりの雑多でビンボーな感じがしてなかなか雰囲気の良い場所だった。2014年頃にはこの一帯のごちゃっとした一角は解体され、空き地になっている。

練馬区 江古田

北口から江古田市場通りに向かう線路沿いの道にも、でかでかと見慣れた三色のテントを掲げた、誰の目に見ても学会員御用達だろうと分かる大衆食堂「まつば食堂」も長らく江古田住民や学生に親しまれてきたお店。昭和30年代からの歴史が続いていた老舗食堂が、建物の老朽化を理由に2010年9月で閉店。閉店告知の貼り紙には「大変お世話になりました!」と”広宣部”を名乗る方の寄せ書きが。

練馬区 江古田

最寄りに大学キャンパスが3つもある江古田駅前には、学生達にうまい飯を安く食わせる個人零細経営の「洋食屋」がうじゃうじゃとひしめいていた。この中には他にも無くなった店舗がいくつかある。2010年8月に閉店した南口の「ランチハウス洋庖丁江古田駅」もその一つ。ここは店舗敷地が道路拡張工事を理由に閉店しており、現在は西池袋に移転営業している。

練馬区 江古田

同じく南口の駅前、くそ細い路地の中にあった「創業昭和三十三年 江古田で一番古いキッサ店」の看板を持ったオッサンの人形がトレードマークだった「喫茶トキ」も2013年5月をもって閉店。55年間の歴史に幕。

練馬区 江古田

「トキ」がフツーの街の喫茶店ではなかったのは、店の前の陳列ケースに並ぶこれ見よがしがドカ盛り系メニューの食品サンプル群を一目見て分かる。「特大ナポリタン」のフォークが宙に浮くサンプルは絵面的にもインパクトが強い。絶大な支持を得ていた学生メシの名店も、あえなく姿を消した。

練馬区 江古田

本当に凄まじいスピードで色んなものが無くなっていく江古田駅周辺の店舗の数々。それでも現役バリバリで頑張っているのが南口の「江古田コンパ」な訳ですが、よく見ると二階左側のテントが張り替えられていて、まだまだ商売やる気満々な感じがします。

練馬区 江古田

しかしですね…江古田コンパのすぐ隣にあったはずの「おにぎりやぐら」が無くなっていたのですよね…老夫婦が交代で24時間営業していたという、江古田住民にとっては伝説的な店だったのが、2012年4月頃に閉店となったようで、現在は解体されて違う建物が出来ている。

練馬区 江古田

そして江古田でレトロと言えば外すことができない、 大正時代からの歴史を誇ってきた「江古田市場」…2014年12月末をもって閉鎖された後、解体工事はすぐに着手、2月初旬の時点では既に跡形も無くなってしまった。練馬区は特に江古田駅北口一帯で「密集住宅市街地整備促進事業」を進めており、確かに防災上仕方がない事だが、どんどん江古田の町並みに風情が無くなって行くと感じられるのは、避けられない事なのだろうか。


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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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