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盲腸線「西武豊島線」に乗って豊島園へ (2) プール釣り堀

浦安のネズミーランドが幅を効かせるようになってはや四半世紀が経つ東京のテーマパーク事情。しかしどっこい都内に生き残る老舗遊園地「としまえん」は古臭い姿を残しながらも今も練馬のファミリー達に愛され続けている。

で、冬場にやってくると平日なんかは閑古鳥そのもので、誰も居ない遊園地の敷地を見ながら早くも郷愁に浸る我々取材班であった。いい歳こいた大人ばかりでわざわざ入場料を払って中に入って遊ぶつもりもなかったが、奥の巨大プールだけは入場チケットを購入しなくとも出入り可能な状態になっていた。



どうやらとしまえんでは冬季使っていない巨大プールのスペースを、なんと釣り堀として利用しているようなのだ。「♪都内でお手軽フィッシング♪」だなんて看板が掛かってるけど全然知らんかったぞ。

本当なのか半信半疑状態で入場ゲートの脇から伸びる通路に入っていく。傍らには使われていないウォータースライダー。確か9月頭までプールを開いていたと思うが、4ヶ月使っていないだけでこんな状態になるのか。生え放題の植え込みの木に溜まる落ち葉。かなり廃墟っぽいけど違うんだな。

としまえんのプールは都内最大級ともあってウォータースライダーもかなり巨大である。ぶっとい鉄の支柱がスライダーを支えているその下を進んでいく。まるで鉄筋の密林。本当にこの奥で釣り堀なんかやってるんだろうか。

ウォータースライダーの森を抜けると程無くプールが現れた。いわゆる流れるプールという奴か。夏休みの休日なんかは人混みだらけで芋洗い状態になる都内のプールなんぞ如何なものかと思うがそれが東京という土地だもんしょうがない。

すっかりどんより苔色と化したプールの水を見つつ先へ進むと…本当に釣り竿や道具一式を持ってプールの縁でスタンバってる客がいる。なんだか滑稽な光景だが確かにプールは釣り堀に使っているらしい。

さらに奥に進むとオッサンお兄さんばかりで男の真剣勝負っぽいゾーンが現れる。ギョギョッ!魚だらけのプール釣り堀。ドンドンパフパフ。訪れたのは平日だったが結構賑わってるのね。広大な屋外プール「ハイドロポリス」の数あるエリアごとに、客層も微妙に違っている。

同じ釣り堀でもプールごとにミシガンエリアだとか色々と名前がついてあるのもウケる。こちらはルアー・フライ専用エリアでございます。本格的じゃん。
ちなみに掲示板に放流した魚の種類と日付が書かれている。デカニジ、ブルック、ブラウン、イワナ、ニジアルビノ計200kg。なお釣った魚は一定数持ち帰り可能である。プール育ちの魚を家で食べられる機会なんて都内ではあまり経験できなさそう。

ミシガンエリアになっているのは人工波プールの部分。釣り客は長靴でひざ下あたりまで浸かって釣りを楽しんでいる。足が冷たくないのだろうかとお節介な想像がつく。

客の殆どが釣りに夢中になっていて、傍らに置かれたフードコートやら更衣室やらがみんな閉まったままになっていて、ちょっと独特な雰囲気だ。遊園地の裏側が見れたような得した気分にもなる。

としまえんのプール釣り堀、期間は10月1日から5月のゴールデンウィーク明けまで無休で営業中。たまには仕事をさぼって出かけるのもよかろう。手ぶらで行っても貸竿だってあるし。なお、同じ西武グループの遊園地で所沢市にある西武園ゆうえんちでも同様にプールが釣り堀として開放されている。

あと途中で目に入ったのがこの看板。「練馬区成人の日のつどい」と書かれている通り、としまえんでは練馬区の成人式が毎年行われる。浦安市みたいにネズミが出迎えてくれる訳でもないし微妙そうではあるが。

これでいいのか東京都練馬区 (地域批評シリーズ日本の特別地域 13)
岡島 慎二 土屋 幸仁
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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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