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盲腸線「西武豊島線」に乗って豊島園へ (1) としまえん

東京の遊園地と言えば誰しもが千葉県浦安市にあるネズミーランドと答えるこんなご時世、いやそこ東京都じゃねえしと突っ込むのも毎度野暮な話だが、なにも遊園地と言えばネズミーばかりではない。都内にはマイナーながらも戦前期より続く歴史ある遊園地がいくつか現存している。

西武池袋線練馬駅から枝分かれしている「盲腸線」こと西武豊島線に入ると、練馬の次にすぐ終点となるのが豊島園駅。言うまでもなく遊園地「としまえん」へのアクセス経路となる鉄道路線だが、昼間15分に1本という運行頻度の低さなどもあって、ホームに降りても人が全然居ない。



駅前はやけにガラーンとしていて寂しい事この上ない。ネズミーランドとは大違いだが、さすがに比べてもしょうがない。駅近隣の住民は不便な西武線を使わず、近くに出来た地下鉄大江戸線の駅を使う事が多いようだ。

駅前の一画が申し訳程度に商店街となっている。僅かに居酒屋など飲食店の入った雑居ビルが固まっているが、やはり栄えている様子はない。

どさくさ紛れにベタな店構えのスナックがあったりする。遊園地帰りに家族連れがカラオケ、居酒屋、スナック…って、んな訳ないだろう。地元民向けなのかしらね。

駅前商店街を出るとその先に地下鉄大江戸線豊島園駅の入口がある。都心へのアクセスはもっぱらこっちの方が便利だろう。隣には立派なシネコンまであってファミリーに人気の練馬区らしさを放っている。すぐ近くには十一ヶ寺などもある。

としまえんの敷地内を流れる石神井川。川を渡った先の一画は現在トイザらスや立体駐車場になっているが以前ここには名物アトラクション「アフリカ館」があった。1998年閉鎖。遊園地自体も徐々に規模縮小している。

さらに遊園地入口に隣接する土地には「庭の湯」なる温泉施設が。真新しいと思ったら2003年に新しく開業している。家族向けなはずの遊園地の隣にあるのに中学生未満のお子様は入館禁止になっている。変なの。

普段は人通りもまばらで遊園地の真ん前の風景にはとても思えないのだが、時代の流れに負けずに温泉施設を増やしたりコスプレの聖地にしたりあれこれ色々試行錯誤しているようだ。

西武豊島園駅を降りた真ん前に広がる「としまえん」の入口。傍目にはくたびれたオールドスタイルの遊園地と言った所だが大正15(1926)年に開業して以来85年以上の歴史を誇る。現在は西武グループの完全子会社として営業が続けられている。

元は豊島氏が治めた練馬城の跡地で、その後に豊島園の創始者である実業家・藤田好三郎が買い取り静養地や私邸に使っていた。「としまえん」の名称は豊島区とは関係ないというのはそういう事なのね。ちなみに住所は練馬区向山、春日町に跨っている。

としまえんと言えばもっぱら有名なのが夏場の巨大プール「ハイドロポリス」で、夏休み期間中は近隣に凄まじい渋滞を引き起こす程の混雑を見せる。しかしプールが営業していない冬場は閑古鳥そのものである。

ネズミーランド開業後は規模では勝てないという事でインパクト勝負に打って出たのか知らんが90年代以降のとしまえんは自虐気味なネタ広告を乱発してきた。最近でも流行りのAKB48に掛けただけかと思ったら水着姿の年増女の集団で「TSM48」など陰りのないセンス。

これでいいのか東京都練馬区 (地域批評シリーズ日本の特別地域 13)
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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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