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中央線のサブカル魔窟「高円寺中通り商店街」でも久しぶりに歩いてみるか

中央線沿線のうち、中野から吉祥寺に掛けての一帯はとりわけ「中央線文化」がどうこうと言われる土地柄で、各界サブカル系文化人や学生やおのぼりさん一同には人気の高い住宅地になっている訳だが、あまりにメジャーな街ばかりなので逆に当サイトで取り上げる機会がこれまで少なかった気がする。

杉並区 高円寺

そうこう言ってるうちにまたまた高円寺にやって参りましたよ。新宿から快速電車を使えば片道6分、総武線各停でも10分。そりゃ杉並三駅に中央線快速を停めるのはおかしいと言われるもんだ。北口ロータリーからも見える純情商店街のアーチ看板の上に杉並区のマスコットキャラである某イモムシ野郎がひょっこり顔を出してやがります。

高円寺で最も「臭い」商店街、それが中通りだ!

杉並区 高円寺

今回お送りするのは高円寺駅北口に3つある商店街の中の一つ「中通り商店街」界隈。北口から馬橋通り方向に350メートル程伸びる、最も高円寺らしい「サブカル臭」漂う商店街である。むしろサブカル臭というよりももっと色んな「臭い」を感じる場所、それが中通り。

杉並区 高円寺

まず中通り商店街の入口付近に目に付くのは高円寺の裏名物、何やら大回転しまくっているなんとかサロン系のクソ怪しい特殊店舗の密集ぶりである。都内なら豊島区の大塚あたりと双璧を成す濃厚栗の花臭ゾーン。こんな異様な光景でも誰一人不思議に思わず当たり前に受け入れている住民のおおらかさが高円寺クオリティ。

杉並区 高円寺

さすがに大塚の「2000円」とまではいかんですが、4~5千円ポッキリ。安っすいですねー。需要と供給のバランスが上手に保たれているのです。それはいいけど店先に飾られている姫のポラロイド写真、5年以上経っても全く同じものが使われているのは気のせいでしょうか。

杉並区 高円寺

夜ともなるとこのギラギラっぷり。家賃三万円台の風呂無しアパートが大量に路地裏に潜んでいる高円寺の街、間違いなく杉並区の平均所得をこの街が大きく押し下げている事は言うまでもないが、高円寺住みのビンボー学生やビンボー独身男性がこのような店の世話になっている。

杉並区 高円寺

そして朝になると店先に大量に積まれるのが、大量の使用済みオシボリが入った貸しおしぼり工場の通い箱。衛生的な問題を想像するとただならぬものを感じさせる光景ですが、高円寺ではごく当たり前の日常風景の一つとなっております。

杉並区 高円寺

また高円寺駅寄りの一画は戦後のドサクサ的なゴチャゴチャした狭小店舗が密集しまくっていて、その一部が取り壊されていて歯抜けの空き地には中野・杉並あたりではお馴染みのショッキングピンク色の看板が目立つ新宿の某不動産会社の広告スペースとなってました。相も変わらず、礼金敷金仲介料ゼロゼロ物件で貧民各位を囲い込んでいる。

杉並区 高円寺

中通り商店街自体も非常に店の入れ替わりが激しい場所で、ここ数年のうちに消えて無くなった店も多いのだが、「甘味の店あづま」の二階にあった某AV製作会社直営アングラカルトビデオショップ「バロック」もいつの間にか高円寺から新宿のダイカンプラザビル(小滝橋通り沿いの魔窟ビルです)に移転、その後閉店している。

杉並区 高円寺

そんなバロックの残骸からセブンイレブンを挟んだ隣に東京中の沖縄出身者が集まると言っても過言ではないかも知れない超有名な沖縄居酒屋「抱瓶」がありまして年がら年中商店街の平均気温を上げております。高円寺は昭和36(1961)年に「きよ香」が創業して以来の抱瓶グループの縄張り。今では那覇の久茂地にも店舗を構える程の一大グループに。

杉並区 高円寺

その一方でひたすら昔気質な佇まいで定食物各種で勝負する「定食のヤシロ」も高円寺以外に杉並区を中心にあちこちに店舗がある地味なチェーン系大衆食堂。高円寺住みの独身男性におふくろの味を提供し続けております。ヤシロ以外にも高円寺では独身男性の溜まり場となっている食堂呑みの店がやたら多いんですが…

キタコレビルと素人の乱

杉並区 高円寺

その先にある妙ちくりんな一見バラック建てにしか思えない佇まいの「キタコレビル」もすっかり高円寺中通り名物の光景となっている。傍目には学園祭のノリをそのまま商店街に持ち込んだかのようにしか見えないが…

杉並区 高円寺

「はやとちり」「サウスポー」「GARTER」「シークレットDog」等、前衛的デザイナーが経営する古着店が数店舗同居しており、この中の店がレディー・ガガが着用した服装を手掛けていたりして海外のファッションリーダー各位も注目するという、こう見えても凄い場所だ。

杉並区 高円寺

最近は井の頭線渋谷駅の岡本太郎の絵に放射能事故で全壊した福島第一原発の絵を付け足した事で有名なアーティスト集団「Chim↑Pom」がキタコレビルに進出。さらに前衛的過ぎる空間になっている。

杉並区 高円寺

キタコレビル横の路地から建物を見るが、とてもこのバラック風味の建物から世界中に羽ばたくデザイナーがいるとは想像も付かないもんです。渋谷区とか港区とかのすましたシャレオツファッションビルで同じ事をやられても恐らくさっぱり興味も持てないんですが、ここは高円寺ですからね。

ちなみにこの向かいは高円寺のビンボー呑み助の溜まり場になっていていつも超満員で入れない激安立ち呑み「きど藤」。最近荻窪教会通り脇に2店舗目進出。儲かってまんなあ。

杉並区 高円寺

同じ中通りでも馬橋通り寄りの一帯「北中通り」と名称が変わり、そこには法政大学出身でレフトウィングアクティビストな古物商・松本哉氏率いる貧乏人集団「素人の乱」の店舗がちらほらあり高円寺住みのビンボー人ライフを支えている。

杉並区 高円寺

素人の乱グループの主宰、松本哉氏が経営するリサイクルショップ「素人の乱5号店」の店内は見ての通り化粧品屋の居抜き。2005年からかれこれ今まで続いている店ですが過去には杉並区議選に立候補し高円寺駅前で「街頭演説」と称した路上ライブを決行するなどして高円寺らしい「臭さ」の醸成に寄与してきた人々な訳でして。

杉並区 高円寺

その近くにはロフトプラスワンから独立したオーナーが運営するライブハウス「高円寺パンディット」があり各界のサブカル業界人のトークイベントが頻繁に行われている。同じ建物内には素人の乱系列の「マヌケゲストハウス」。外国人バックパッカーの溜まり場にもなっている。

杉並区 高円寺

以上、色んな「臭い」が染み付いている高円寺中通り界隈。メジャー過ぎてあんまり目が向きませんでしたが、改めて振り返るととんでもない店ばかりが立ち並んでいる、高円寺の中で最も高円寺らしい商店街でした。


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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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