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城下町小田原を歩く (1) 鉄ヲタ向け小田原駅

神奈川県西部における中心都市、城下町とかまぼこの街「小田原」を訪れた。東京駅から東海道線で1時間半、新宿駅からも小田急ロマンスカーで1時間半という微妙な立地にある小田原の街は、箱根観光の通過点として沢山の観光客が訪れる。
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今回はそんな小田原をがっつり探索して回ろうという事でやってきた。小田急線とJR線は共同の駅舎で改札が隣り合っていて、駅だけはやたら近代的である。
小田原駅そのものは今も東海道の交通の要であり、箱根方面への旅行者に限らず青春18切符を使った貧乏旅行者がこぞって集まる駅としても有名。小田原駅の話をすると俄然鉄分豊富になってしまいそうだ。


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M字型の大屋根の下に広がる小田急線小田原駅ホーム。神奈川の外れの田舎だと思っていたがこの駅舎を見て認識が改まる。特急に乗らないと新宿から二時間も掛かるので、気分的にはちょっとした旅行だ。
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新宿から小田原、さらに箱根方面の旅行にはお馴染み小田急ロマンスカー。我々取材班一同、箱根は未だに訪問した事がないが、いかにもな観光地でDEEP成分が全く感じられず触手が伸びるきっかけもない。熱海とは違って泥臭さがないのよ。
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一方で、小田原市民に紛れて貧乏旅行者が新宿駅前のチケットショップで買った青春18切符を片手に乗り込む小田急車両。貧乏な18キッパーは切符代節約のため、日付が変わるまで小田原駅でじっくり待機してから、夜行快速列車であるムーンライトながらに乗って東海、関西方面を目指すのだ。
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深夜0時過ぎのJR小田原駅は別の意味でアツい光景が繰り広げられている。大垣行きのムーンライトながら号が小田原駅に来るまでの間、駅ホームは鉄ヲタどもの独壇場と化し、束の間の写真撮影会が繰り広げられる。
「ムーンライトながら」は青春18切符ユーザーにとってはたった2300円で東京と西日本を深夜移動出来るメリットのある貧乏夜行列車として名を馳せ「走るスラム街」の異名を持つ。それも度重なるダイヤ改正(改悪?)の煽りで全席指定席化と定期運行廃止の憂き目に遭いおおよそ過去のものとなる。
2007年3月のダイヤ改正までは小田原駅から一部自由席となっていたため、駅のホームには自由席を求めさらに多くの貧乏旅行者が列を作っていた。小田原駅での自由席争奪戦も「走るスラム街」名物の光景だった。(→詳細
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大垣行きムーンライトながらの到着時刻を告げる電光掲示板。一度だけ利用した事があるが、夜行バスの方が全然寝れるしマシ。全席指定席なのでちゃんと予約したのに、指定された座席には既に他の客が居座って爆睡してやがった。酷い。そもそも走るスラム街にルールも法もあったものではないのだ。
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この電車は大垣駅までしか行かないので、関西方面に行く客は大垣駅での乗り換え(大垣ダッシュ)を要求され客席の奪い合いにさながら戦場のような様相を呈する。使い勝手もよろしくないので徐々に夜行バスにシェアを奪われ、とうとう2009年には定期運行廃止となった。
東京でのコミケ開催時には西日本方面から大量のヲタを運搬している。今でも夏と冬の期間限定で運行しているので、ヲタと貧乏人密度の高いDEEPな旅行を楽しむには是非オススメしたい。
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そういう修羅場が展開されている事は露知らず、小田原駅の改札を降りるとそこには二宮金次郎(尊徳)像が。どこの学校の校庭の隅でも見かけるお馴染み薪を背負って読書をたしなむ勤勉な日本人のシンボル的存在。
二宮金次郎は小田原出身者だという事で駅に銅像が置かれている。厳密には足柄上郡栢山村であり、現在の小田原市栢山。
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ちなみに神奈川県西部には報徳二宮神社をはじめ二宮尊徳を祀る神社が各地にある。
貧しくとも勤勉であれ、日本人の美徳の象徴だった訳だが今の時代では財産だけはアホ程持ってるのに放蕩三昧に明け暮れ人に迷惑を掛ける成金DQNのクズ野郎ばかりが目立つような正直者が馬鹿を見る世の中ですが皆様如何お過ごしでしょうか。
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それはいいけど金次郎さん、何の本を読んでいるのだろう。
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どうやら金次郎さんは幸福の科学関連の本を読んでおられたようでした(笑)
どこの信者が置いて行ったのか知らんが…
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話が脇道に逸れ過ぎたが、今回はこの小田原の街をじっくり歩き回る事にしたい。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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