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大久保・職安通りにそびえる異形の建築「軍艦マンション」がリノベーションされていた件 

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その屋上に上がると、軍艦の甲板に上がったかのような錯覚に陥る。四角く切り取られた窓ごしに眼下に浮かぶのは大海ならぬコンクリートの海。新宿区大久保から見える都会の風景ははるか地平線まで続く。東京はただひたすらに、でかい。

屋上の壁面には四角い覗き窓がランダマイズに配置されている。この建物の設計建築を手がけた渡邊洋治氏は陸軍船舶兵出身。この建物が軍艦をモチーフに作られたのは言うまでもない。

縁取られた壁の穴は顔が出せるくらい大きなものもあれば手くらいしか出せないものもある。このデザインに機能性とか効率といった言葉は当てはまらない。

壁の穴から顔を出してみた。この建物はやはり外側から見ると迫力を感じる。確かに海の上に浮かんでいる軍艦みたいだ。コンクリートの海原に佇む孤高の城。

壁の上に一列に並んだフック付きの鉄パイプは何の目的で据え付けられたのだろうか。多分ただの飾りですかね。やはり全く機能性を度外視している。

もっとも軍艦らしさを放っている屋上正面の高架水槽の乗った部分。横向きになった円筒形の物体が高架水槽だと最初は気付かなかった。これまた軍艦らしく見せる為に左右対称で2つ設置されている。

屋上から下の階に降りる為の階段は封鎖されていた。

屋上から身を乗り出して職安通り方向を見下ろす。さすがに14階建ての屋上は高いな。足がすくみそうになる。

真下を見るとこうだ。壁には梯子が据え付けられてはいるが、うっかりここから落ちたら即アウトだな。

職安通り方向から見上げて西新宿の超高層ビル街を眺める。東京に憧れてやってきたカッペならこのロケーションにしばらく酔っ払える事請け合い。東京だよ、新宿だよおっ母さん。

築40年でなおかつシェアハウスだけど家賃はそれなりに高い。安くても月額85000円です。吉祥寺とかでアパート借りるより高いじゃん。憧れだけで住むにはちと敷居が高いか?

目の前の職安通りもコリアタウン全開で韓国系ショップだらけ。韓国食材を扱うスーパーなどもあるしドンキホーテなどもある。日常の生活には困らないし夜は夜で立ちんぼババアも徘徊してるわ韓国人だらけだわで賑やかな街ですよ。

新宿区 大久保

そんなこんなで全く新しくなってしまったニュースカイビル改め「GUNKAN東新宿ビル」。取り壊されなかっただけ良かったとは常々思うけど、外壁を鼠色一色に塗りたくったりやや残念な感じがしなくもない。

ちなみに改装前の軍艦マンションはこんな状態だった。煤けたメタリックの外観が世紀末的で何とも素晴らしかった。もっともこの当時は殆ど廃墟寸前でヤバイ状態だったらしいが。

新宿区 大久保

真横から見てもカッコイイ。長年の経年劣化で雨や埃の跡が黒い染みを垂らしているのも軍艦らしさを一層引き立てていた。外壁を塗りなおしたのはちょっと余計だったかもね。

ちなみにこの軍艦マンション内覧会があったのが2月末。直後の3月11日にあのM9.0の大地震で新宿は震度5強の揺れを食らったのだが、建物自体に殆ど影響もなく、後から耐震補強を施したので問題はないらしい。


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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。

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