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【昭和の大宮】北銀座のすぐ手前!大宮駅東口「大栄橋」の昭和な高架下建築群を見る

埼玉県を代表する巨大ターミナル「大宮駅」の東口から目の前の銀座通りを北へ向けて歩くと、特殊な風呂屋が立ち並ぶエリア「大宮北銀座」なんかがあったりするが、その手前に古ぼけた跨線橋の下を潜る事になる。

銀座通りをまっすぐ北に進むとまず目に付くのが、大宮駅前のJRの線路を東西に横切る県道2号さいたま春日部線「大栄橋」の高架である。川越街道の交通量増大によって開かずの踏切状態だった踏切に代わる道路として昭和36(1961)年に建設されたというもの。見た目にもかなり古びている。

大宮「大栄橋」を昭和土木遺産的観点で眺める

「これまで街が東西の分断されていた大宮の街が共に栄えるように」と名付けられた、この大栄橋の下は見事な高架下建築になっていて、ガラス屋や印刷工場、スポーツ洋品店などが入居している一方で実際に2階部分に人が住んでいる物件もある。築年数にすると、既に57年。昭和39(1964)年に開催された東京オリンピックよりも古い。

当初は踏切解消の為に建設された橋ではあるが、車はともかく人も自転車も例外なくこの橋を渡るか、大宮駅構内を横切るかしないと東西の行き来が出来ないので、やはり不便そうだ。でも大宮は鉄道の街だもの、人の往来よりも鉄道の往来の方がずっと大事なのだ。しかし土日ともなると遠方から買い物に来る自家用車が殺到して、大宮駅周辺の道路は死ぬほど渋滞する。

歩行者用階段の隣にはスポーツ用品店の「埼玉スポーツ」。店の2階部分には洗濯物が干されていて、ここも店舗と居住空間が跨線橋の下で一体化している。住宅密度の高い都内や神奈川には鉄道の高架下建築が残っている場所を見るが、埼玉では珍しい。ちょうどスポーツ用品店の前で子供が投球練習をしていた。浦和も大宮もサッカー熱がアツいはずですが、これも珍しい。

今度は裏側に回ると、印刷工場(の倉庫?)などと一緒に訳の分からない物体が転がった怪しい一画がある。表側のガラス屋の作業所か何かかも知れないが、置かれているものが色々と怪しい。何に使うのか分からない道具が置かれているだけではなく、至る所に有刺鉄線が張り巡らされていて、見る者を威圧するかのようだ。

車庫か物置に使われているであろう、ブルーの扉には見苦しい落書きで埋め尽くされていた。大宮という街は沢山の人々が集まる繁華街でもあるが、ここいら一帯はうらびれていて雰囲気もすこぶる悪い。

その隣には高架下建築の2階部分から直接出入りする為の階段が置かれ、黒地に白文字で書かれた看板が掲げられている。そこには「埼玉県特殊浴場協会」の文字が書かれている。目の前には大宮の裏名所「北銀座」…まあ、そういう事ですね、はい。(ちなみに2017年の時点で、協会の看板は取り外されている)

しかしまあ、遠目に見るとかなりヤバイ雰囲気の場所だ。1階部分の青いシャッターの落書きが何とも言えない荒れっぷり。階段の手すりをよく見ると「聖教新聞」の小さな看板が掛かっていた。そうかそうか。

大栄橋の下を潜るとそこには…

大宮駅東口と北銀座の間を最短距離で結ぶ「大栄橋」の高架の壁に描かれた絵が逆に不気味さを醸し出す。というか、これは昔なつかし2ちゃんのアスキーアート「さいたま」の太陽か?さいたまさいたま~!という訳で、ここは紛れも無く埼玉です。

その不気味なガード下には「カレーハウス一番館」と書いているのに何故かやきとりの暖簾を掲げる意味不明ショップが存在する。某コ○イチに訴えられそうなネーミングだが、そんなこと知った事ではないのか。カレーは看板料理なだけで色々と意識低めな一品料理と酒を扱う、北銀座ユーザーの男達が集う、いかにもザ・埼玉的な食い物屋だ。

そんなガチな男の酒場の目の前、大栄橋のガード下を行き来する人々の姿は多い。北銀座にお勤めのお姉さま方、勤め人のサラリーマン、ベビーカーを押して歩く親子連れ…鉄道の街・大宮なだけに、鉄道博物館帰りの親子が橋の上から線路を眺めるのが捗る大栄橋なのであるが、ガード下付近は雰囲気の悪さからして評判が悪い。

大栄橋を東側に降りていった先に県道2号と同90号、164号が交差する「大栄橋交差点」もある。地元住民も「だいえいばし」と濁って発音するのが常で、交差点の看板の英文表記も「Daieibashi」と書かれていたが、2014年頃に交差点の看板が正式な「Taieibashi」に書き換えられている。北銀座側の跨線橋の壁には、時代錯誤的な未来都市のイラストが。昭和の人間が描いた未来の大宮ですかね。

しかし非常に落書きが酷いのなんの。なんだよ「殺人ガスライティング○○学会」と書かれているのは。さっきからダークサイドフラグしか立っていない、大宮の隠れた名所の姿でした。


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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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