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漁村の名残り「浦安」 (1) 当代島の船溜まり

東京23区唯一という人工ではない自然の島「妙見島」を訪れたついでに、県境を跨いで浦安駅まで歩く事にした。
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浦安橋を跨いで妙見島から対岸にすぐ都県境が現れる。此処から先はもう千葉県なのである。
かつて東京都と千葉県の境にある葛西や浦安といった町は鉄道も通っていない陸の孤島で、そこに住む人々はアサリや海苔などを養殖して生計を立てていた純朴な漁村だった。
戦後の高度経済成長期に入る中で旧江戸川流域で「黒い水事件」(江戸川漁業被害)と呼ばれる工場排水による深刻な環境汚染に見まわれ、その後は東西線開通後に急速に宅地化が進む中で、もはや漁業で生計を建てる事を諦め漁業権が放棄されるように至ってからも、旧江戸川沿いには漁村の名残りをそのまま留めるかのような船着場の風景が続いている。


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浦安橋の上から見える旧江戸川沿いには、かつての漁港としてではなく屋形船や釣り船を経営する船宿の船溜まりが延々と続く。
これが東京・大手町駅から快速電車に乗ってたったの15分で見られる光景だなんて、毎朝寿司詰め電車に乗って都心へ通う痛勤千葉都民の皆さんも気づいているのでしょうか。
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しかし橋を降りて歩道の階段に入ると途端に不法投棄が目立つ。一瞬異様な光景だ。
我々は捨てられたゴミの中に見てはいけないものを見てしまった。
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人糞が落ちているのだ。しかも下痢便。
リアル浦安鉄筋家族である。
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「WELCOME TO CHIBA」
ウエルカムとか言いながらとんでもないものに出迎えられてしまった。浦安橋東詰のカオスっぷりに早くもクラクラ。
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浦安橋の東側は当代島一丁目になる。ここまで来ると浦安駅にはかなり至近であるものの街の雰囲気はかなり煤けている。人糞が落ちているかと思ったら目の前は打ち捨てられた廃屋。どうにもこうにも荒んでいる。
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挙句の果てにはタクシーの運転手へ向けた注意書きが貼られている始末。
「タクシーの運転手の方 立小便 タバコ・ゴミのポイ捨て 通報させてもらいます」
…この殺伐っぷりは一体なんなのだ。
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浦安橋を過ぎた後も廃墟になった民家や潰れた韓国系スナックなどなかなか香ばしい物件が散在しておりなんとも言えない気分にさせてくれる。そして、またしても不法投棄が…
県境や市町村境はゴミ捨てのルールが違っている等の理由で不法投棄が多かったりするものだ。
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しかし程なくして浦安駅前メトロセンターに辿り着く。葛西や西葛西のそれと比べるとかなり寂れている。やはり微妙な雰囲気が拭えない。
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その向こうは浦安駅。ここから東京都境である葛西の妙見島や浦安橋まではすぐの距離にある。
東西線で快速も止まる事もあって住宅需要も高い浦安駅周辺。発展しているのは駅の東側であり、そっち側は綺麗に街路も整備されているが、一転して廃れた漁村がそのまま放置されまくっているのが駅西側から浦安橋に掛けての一帯なのである。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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