どうぞ、お好きなSNSで拡散して下さい

法華経寺門前町「下総中山」 (1) 駅前商店街

最近、千葉率の高い東京DEEP案内取材班です。
またしても総武線に乗って江戸川区の向こうにやってきたのである。
基本的にベッドタウンとしてのイメージしかない千葉県だが、変わった所はないのかと調べると、西船橋の一つ手前にある「下総中山」の駅周辺が独特だというので、この駅を降りてみた。

秋葉原から総武線緩行列車でおよそ25分、下総中山駅北口。
都営新宿線が通る本八幡、地下鉄東西線が通る西船橋に挟まれて、かなり存在感のない駅だ。中山は日蓮宗大本山である中山法華経寺の門前町として栄えた街で、船橋市の西の外れに位置する。
駅前は再開発で小奇麗な駅前ビルが出来ているものの、駅の利用者を見ると爺さん婆さんばかりで、平均年齢がやたら高い。中山は日蓮宗における重要な信仰拠点の一つで、年寄りの参拝者が多い為だろう。



しかしそういう特色を除けば、いかにも総武線沿線にありがちな駅前から広がる根っからの下町風景が展開されている街である。駅前で賑わっているのがパチンコ屋、その裏手には区画整理の済んでいない雑多な路地が隠れている。

古い平屋建ての駅前バラックにパチンコの景品交換所プラス、ピースボートのポスター。これもよくある駅前風景の一つだ。

駅の西側は細い路地に飲食店が建ち並ぶ、郊外の下町らしい光景が拝める。

法華経寺の参道とは反対側の駅南口は一転して区画整理されているものの、やはり冴えない下町らしい駅前になっている。古い八百屋などに紛れて中国食品の店がある。やはり総武線沿線って外国人人口が多いのね。
ちなみに南口の住宅街をまっすぐ突っ切って京葉道路を跨ぐと、まるで見放されたような陸の孤島「原木中山」へと至る。

下総中山駅北口から法華経寺の門前までまっすぐ伸びるメインストリートの商店街。微妙に寂れたような感じもするが、見捨てられた感じはしない。そしてやはり老人が多い。かなり古い商店が残っていて、総武線沿線のよくある下町の駅前とは少し雰囲気が違う。

地味に煎餅屋や千葉名産落花生を売る「千葉ピーナツ」の店があるなど、やや観光地的な土産物店の姿も紛れている所が、参道商店街らしい。

その隣に建つ、看板すら掲げていない古いペットショップの軒先にはオウムが居た。オウムのパソコンショップならかつて秋葉原あたりにもあったと言うが、これはオウムのペットショップ。

さらに進むと、凄まじいバラック建てで錆び付いた看板が独特な珈琲屋が一軒、店を開けている。
35-121.jpg
テープを張り繋いだような看板の文字。「豆コーヒーストロベリー」。86歳になるご主人が戦後すぐの頃からやっているという店。なぜ珈琲屋なのにストロベリーなのか細かいツッコミは無しで。

駅前商店街を200メートル程進んだ所で千葉街道と交わる。この先は道幅がやや狭くなり雰囲気も若干変わる。

千葉街道を跨いだ北側に京成電鉄の中山駅がある。当然法華経寺にはこちらの方が近くなる訳だが、駅設備が昔のままになっているのが地味でレトロ。

京成中山駅前に設けられた住居表示街区案内図を見ると、ここが船橋市本中山である事を示している。原木中山駅周辺も同じ船橋市本中山だったが、この一帯も市川市側に突き出した形で船橋市域になっている奇妙な場所。
下総中山駅から伸びる参道商店街に沿って歩くと、京成中山駅前までが船橋市で、残りの参道と中山法華経寺は市川市に存在しているのだ。

The following two tabs change content below.
東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
トップへ戻る
Copy Protected by Chetan's WP-Copyprotect.