東京都港区港南2丁目2番地、品川駅前に残された最後のパラダイス「品川駅港南商店街」。そこには人がすれ違うことさえままならない細い路地に大量の居酒屋がひしめく、昭和の遺産。
とはいえ昼間に訪れたので人通りはまばらなのですが…
この場所における路地の狭さは、再開発が進んだ駅周辺の超高層ビル街とは対照的であり、余計に狭く感じさせてくれる。
縦横50メートル四方しかない狭いエリアには居酒屋が18軒、焼肉屋が5軒、パチンコ屋が3軒、他にもホルモン・もつ小売専門の肉屋や畜産業者が集積している。
車も通れないような路地に、食肉卸の「芝浦嵯峨正造商店」がある。実はこの近くに東京最大の食肉処理場「芝浦屠場」があり、毎日新鮮なお肉がこの居酒屋集積地に送られてきている。
もちろん韓国料理の店だってある。東京DEEP案内取材班としては商業主義全開なエキナカのボッタクリレストランよりこっちの方が断然いい。もしかすると再開発の波で風前の灯かも知れませんが…
名前そのまんま路地裏の居酒屋「路地裏」の前で子猫を発見するも逃げられてしまう。
子猫を追うと、これまた人が入るのも躊躇うような狭く汚い路地裏の路地裏が現れた。そこは人間が近づかない猫達の安住の地。
猫さんが呑気そうに寝てました。
焼肉屋やら居酒屋の出す残飯でこいつらも食いっぱぐれなさそうでいいよな。
もう一軒、もつ焼きの専門店を発見する。
「もつ焼きマーちゃん」。私もプライベートではマーちゃんと呼ばれるのだが、この店は週末になると予約を取らないと入れないくらい評判が高いそうな。
やはりここも芝浦屠場直送の新鮮ミート使用である。
どれだけ屠場が近いのかと言うと、本当に目と鼻の先だ。
品川インターシティの東隣にある「東京都中央卸売市場・食肉市場」。
通称「芝浦屠場」。
一日に900頭の牛を解体できる巨大な設備を備える日本最大級の食肉処理場だ。
いわば東京における食肉流通を支える土台骨だ。
平日だけであるが「お肉の情報館」という展示施設もあり自由に見学できる。
食肉市場のセリも見学可能なので興味のある人は東京都中央卸売市場のホームページで確認するべし。
鮮魚と言えば築地市場だが食肉と言えば品川駅港南口だ。是非覚えておくがよい。
参考ページ
芝浦と場・食肉市場の歩み
屠場


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