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世田谷区桜新町 (2) 久富稲荷神社

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国民的平凡漫画「サザエさん」を生んだ人畜無害タウン、世田谷区桜新町付近を引き続き探索する。

東横線と並ぶセレブ路線扱いで「アザミネーゼ」などが郊外に住まう通勤路線である東急田園都市線の桜新町駅周辺もおしなべて大人しくお上品な街並みで、スイーツ女子向けのカフェが充実する一方で風俗店等遊興施設は皆無でパチンコ屋は一軒しかないといった所だ。
駅周辺を歩いていてもDEEPも糞もないのでとっとと先へ急ぐ。



駅前の道を東側に歩くと、途中に桜神宮という神社の横を通り過ぎる。古式神道本宮と書かれていて神社本庁に属していない、ちょっと変わった神社である。

先にも触れた通り、桜新町と言えばサザエさんと水前寺清子なのである。道すがら、拳を握るチータさんが元気良く笑顔を振りまく洋裁教室。パチンコ屋もろくにない桜新町では比較的目立つ物件の一つである。

その先には久富稲荷神社という地元の鎮守である神社の入口が開けている。その参道を見ると、路地裏に所々鳥居がポツンポツンと並ぶという、ビジュアル的にちょっと変な光景である。ちょっと気になったので寄り道してみることにする。

久富稲荷神社の参道は、完全に近隣住民の生活道路になっている。むしろ何の変哲もない路地裏に鳥居を並べてみました風な感じで見た目にも面白い。堂々と参道側に玄関を置く民家も少なくない。一説には創建400年を超える古社だそうだが、いつからこんな状態になったのだろうか。

参道は駅前から続くメイン道路から境内社殿に至るまで約250メートル程続いている。

やがて参道沿いには大きな木々が見え始め、徐々に神社の境内らしい風貌へと変わる。コンクリートの参道はそのままの形で境内に続いている。

まるごと住宅街化した参道をすり抜けて久富稲荷神社の境内へ入る。

肝心の社殿は向かって右側に建っている訳だが、決して神社としては大きくはなく、少し広い目の個人宅の庭程度の広さしかない。

ここはあくまで稲荷神社なわけだが、同時にふくろうも祀られている。境内に住み着いたふくろうの鳴き声を聞くと願い事が叶うという言い伝えが残っている。それも昭和初期の話で、今ではふくろうが住む森も無いので、こうしてふくろう像が祠に納められている。
ふくろうを拝むと苦労のない人生を送れるそうで。不苦労というオヤジギャグ全開の願掛けである。

久富稲荷神社を後にするが、先程辿ってきた神社の参道と並行して東側に人ひとり分が通れる幅の狭い路地裏が隠れているのだ。その両側は個人宅の庭が向き合っている。

神社裏の秘密の路地裏からは個人宅の勝手口に通じている所もある。こんな場所でも時々通行人が居たりして、ちょっと奇妙な光景だ。

秘密の路地裏を抜けた先には一軒の古民家があった。既に人が住んでいないのか知らないが2階の雨戸が締め切ったままになっていた。

平凡な住宅街の中にも不思議な空間は思いの外残っているものだ。
寄り道もそこそこに、そもそも桜新町に来たのは一つ目的があった訳で、大正時代に建造された駒沢給水場の「双子の給水塔」を見たいと思っていたのだ。場所はちょうどこの近く。早速そっちに行ってみることにする。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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