戦後日本の中枢を裏で支える街・高級料亭とTBSとコリアタウンの「赤坂」を歩く(2010年)

港区

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赤坂が高密度コリアタウンになっている様子を先のレポートで伝えたが、TBS前と山王日枝神社を結ぶ道路から南側、赤坂二丁目方面にもまだまだ広がっていた。

みすじ通りが赤坂二丁目に入ると、急にバブルの面影が残るような豪華な雑居ビルが現れ始める。巨大ロボの足元のような全面ガラス張りのコリンズ33ビルやその向かいのプラザミカドビルは、今どきのガラス張り建築とは違うバブルの泥臭さが残っていて特に印象強い。

現在はこのビルにはいかにもなナイトクラブに紛れて容赦なく中国系や韓国系の飲食店が入居している。

この界隈に差し掛かると韓国系ショップがひと際密度を高めて視界を埋め尽くしている。1階は韓国食材スーパー、2階が韓国料理。隣も焼肉屋の金太郎。

その隣にもずらずらと韓国料理屋が立ち並ぶ。まさか日本の中心、政府官庁街のすぐ裏手でハングルだらけの光景が見られるとは思いもしないだろう。韓国人密度で言えば新大久保に匹敵する。どうなってんだこの国は?!

雑居ビルの脇には韓国語で何か注意書きのような事が書かれた紙がベタベタと貼られている。ゴミを置くなという種類のものだろう。

もう一ヶ所、日本語とハングルで書かれた物々しい警告文を見かける。ゴミのマナーについて地域住民との争いが過熱しがちになるのは、やはり外国人街ならでは。

捨てるゴミあれば拾う神もあるニダという事でコリアタウンの赤坂にはちゃんと韓国人牧師のいるキリスト教会もある模様。

飲食店が入居する雑居ビルのおよそ半分程度が韓国系か中国系でまとめられているのが凄い。赤坂勤めのサラリーマンの皆さんも毎日違う店で韓国料理ばかり食う羽目になりそうで胃がもたれそう。

エスプラナード赤坂通りとみすじ通りの間の路地に入るとそこも韓国料理屋だらけ。揃いも揃ってハングル文字ばかりなのでおおよそ日本に居る気がしない。

昼も夜も焼肉の臭いがこびりついた赤坂の路地裏。新大久保と唯一タメを張れるレベルだ。きっとTBS勤務のスタッフも足繁く通っている事だろう。

路地裏を抜ける手前の最後の一軒も、やっぱり韓国料理店だった。かわいい牛さんと豚さんの絵が書かれているが裏に隠れた看板が店の年季を物語っている。

アイゴー!生粋の日本人にはさっぱり読めません。

あまりのコリアタウンっぷりに退散すると南側には高台に通じる階段が隠れていた。福吉坂と呼ばれていた場所で、ここを登るとかつての赤坂福吉町に通じる。昔は徳川将軍家の流れを汲む上流階級の屋敷町だったようだが、現在では議員宿舎や高級マンション街が立ち並んでいる。

振り返ると雑居ビルの看板。赤坂のDEEPさは思った以上に奥が深い。まだまだこの街の探索を続けるつもりだ。


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