【廃業】湘南のセレブタウン葉山町の森の中にバラック小屋!湘南の廃墟系秘湯「星山温泉」でひとっ風呂

三浦郡

日本各地には「廃墟系温泉」というジャンルの温泉地があってマニア心をくすぐっているらしいんですが、当取材班も北海道の祝梅温泉だとか栃木の老松温泉喜楽旅館に行ったりした事がある。しかし東京近郊にもそのような温泉地がある事を知った。

三浦郡 葉山町

我々がやってきたのは神奈川県三浦郡葉山町。葉山御用邸とかが有名な湘南の高級リゾート地として認識されているハイソなエリアでござんすね。この葉山町にとんでもない廃墟系温泉がある。その名も「星山温泉」…聞いた事もないな…と半信半疑のまま現地へ。

三浦郡 葉山町

葉山町へは東京から首都高、横浜横須賀道路、さらに逗葉新道と、次々お高い有料道路を乗り継いで片道1時間くらい。セレブなら高速料金くらい気にしないのだろうが貧乏臭く下道で延々と行くと倍の時間が掛かりそうである。鉄道だと逗子駅からバスって感じですかね。それでまずは県道27号「水源地入口」という交差点を目指しましょう。湘南国際村とかいうハコモノ行政の産物の近くですね。そこから住宅街の路地に入りどんどん奥へ。

三浦郡 葉山町

ひとまず現地の住所をカーナビに入れてきたのだが、住宅街の分かりづらい路地を縫うように入った挙句、この「星山の庚申塔」が見えるあたりでこの先どの道を行けば良いのか本気で悩み始める。とりあえず車がどこまで突っ込めるか不安なので庚申塔の前で車を降りて徒歩で進む事にする。

三浦郡 葉山町

どうやら庚申塔の前を左折して下り坂を進むのが正解のルートらしい。途中に「星山温泉」と書かれた看板の類は一切ない。まず事前知識が無ければこのような場所には来るような機会もないだろう。知る人ぞ知る湘南の秘境温泉…どんなものだろう….

三浦郡 葉山町

庚申塔から100メートル程下ったところに古びた民家が一軒姿を表す。その横からさらに未舗装の路地が伸びていて、どう見ても私有地で入っても良いのだろうかとまた悩ましい場面に差し掛かるが、この路地を進むのが正解。

三浦郡 葉山町

未舗装の路地は程なく山道同然の様相と化し、来る者を躊躇わせるのに充分の貫禄を持ち始める。本当にこの先に温泉などがあるのか不安に駆られてしまう。

三浦郡 葉山町

だいたい温泉の入口にこんな看板がある時点で来る人を選ぶってもんだ。「大雨により悪路、凸凹道」と書いてある通り、未舗装の山道は大雨によって地面が所々大きく削られ、歩いて登るのも躊躇うが、車で来てもタイヤが嵌りそうで上に登れる自信が無くなってくる。

三浦郡 葉山町

さらに放置状態の年末年始営業について書かれた看板の残骸まで…あの…山梨にほったらかし温泉ってありますけど、むしろこっちの方がほったらかし具合では勝ってますよね…

三浦郡 葉山町

それでもめげずに最後までガタガタの山道を登り続けると、目の前に森が開けた一画が現れる。勝者のみが眺められる光景…ちょっとした登山のような気分になってしまったが、どうやらここが星山温泉のようである。妖精の村にでも来てしまったかのような佇まい。あ、駐車スペースがあるので車は一応ここまで来れるようですね。運転技術に自信があればの話だろうが。

三浦郡 葉山町

その温泉の入口に妖精村の住民のドワーフ…ではなく星山温泉のオーナーで湯守をやっているおっちゃんがいるので、こんにちはと挨拶して1人500円払う。貰ったチケット(10枚貯めると一回分無料になる補助券の機能もある)には「稲龍神山スポーツランド」の名称が書かれていた。どうやら山道の手前の民家に住んでいて、温泉客が来ると人感センサーで気づく仕組みになっており、その度原付バイクに跨って対応しているらしい。緩いっすなあ。

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