【本格中華】日本最大の華僑コミュニティ「池袋チャイナタウン」を知る(2012年)

豊島区

三大山の手副都心の一角を占める「池袋」、新宿や渋谷と比べると若干客層が貧乏臭かったり芋臭かったりするのがご愛嬌なのだが、そんな街を久しぶりに訪れた我々取材班。

「池袋駅北口」界隈を改めてじっくり見て回ろうという事にした。街が線路を境に東西に隔てられた池袋の繁華街の中でこの池袋駅北口というのは西口の中でも北側の外れにぽつんと出入口が開けた場所にある。

そしてこの池袋駅北口は、東口や西口の様子とは全く違って胡散臭い風俗店や中国人が経営する店が密集していて日夜問わず独特な雰囲気を見せる場所でもある。今なお東京最大の華僑コミュニティが存在し「池袋チャイナタウン」とまで呼ばれているが、観光客向けの横浜中華街とは打って変わって現地民の溜まり場となっている。

駅前にそびえ立つ雑居ビルの入居テナントもよく見てみたらサラ金業者ばかりだったりしてのっけから貧乏臭いのが池袋クオリティなのだが、モロに風俗街だしサラリーマン諸氏にとっては何かとお金は必要になる場所なのだ。

だがそんな雑居ビルの中にちょいちょいと中国語が見受けられる。中国人向けショップがこうしたビルに沢山入居しているのが池袋北口の特徴。これは家電とパソコンのお店アルネ。

向かいの雑居ビルにも中国系ショップばかり。道行く人の何割かがしゃべってる言葉が日本語ではない。日用品、食品、書籍、ここに来れば中国本土と同じ生活が出来るらしいアルヨ。

池袋チャイナタウンのシンボル的存在「陽光城」のド派手な外観の店舗も健在である。あんまり目立つものだから時折右翼が抗議に来たりもして物騒な風景も見られる。それほど広くはない店舗だが中国食品が多彩に揃えられている。

秋頃にやってくると旬の上海蟹も中国本土から空輸されて陽光城の店頭に並ぶ。可食部分があんまり無いし我々日本人から見ると微妙なんですが中国人はこの上海蟹がやたら好きなようで中国人が経営している中華料理屋に行くと「上海蟹(大閘蟹)アルヨ」などと張り紙が貼られていたりする。

中華食材ばかりでなく韓国食材も扱っている陽光城。それはいいのだが明らかに賞味期限が切れて茶色く濁ったマッコリ(しかもそれだけ1本100円)で売るあたり神経質な日本人とは違う。亀戸サンケイスーパーもびっくりのモッタイナイ精神。もし腹を壊してもそれは買った奴の自己責任だ。

貧民御用達路線「東武東上線」が目の前を走る線路沿いのマンション、1階はレンタルビデオ店が入っているがその上をよく見るとそこにも中国語があちこちに見られる。マンションの一室で商売している中国人の店が非常に多い。

部屋の窓ガラスにデデーンと中国語で店の名前が書かれているので一目見れば分かるものだが、気付かず通りすぎるとチャイナタウン化している池袋北口の実力を見過ごしてしまうであろう。1978年、中国の改革開放政策によって日本を始め諸外国に出て生活する中国人(新華僑)が急増、80年代以降徐々に池袋に中国人が集まりだし現在に至っている。

何故他でもない池袋に彼らが集まったのか。例えば新大久保がコリアタウン化した遠因には戦後、在日韓国人企業ロッテの工場が出来たというのがあるが、同じような因果が池袋にあったのかと言えば、あながち無い事もない。

辛亥革命で孫文を支えた功労者である宮崎滔天が西池袋に居宅を構えていたのだ。そして孫文が日本に亡命した時に宮崎邸に滞在していたとか。百年前の「日中交流」が池袋と中国を結ぶ因果となっているのか?

しかし何だよこの怪しげなマークの店は…現在の池袋チャイナタウンの様子を見ていてもゴミ捨てにしろ生活習慣の違いを主に大陸人の素行の悪さがマイナスイメージになっていて、元からの住民は皆渋い顔をしているのが現状である。

そんな胡散臭い中華街的マンションの隣には怪しげな映画館「シネロマン池袋」もある。池袋と言えば埼玉県民の溜まり場であるが殊更池袋北口に限ればオッサンと中国人の桃源郷なのである。

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