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【豊島区】地味だけど怪しい山手線北端部の下町「駒込」を歩く (2010年)

一周60分29駅の山手線に乗っていて、特に影が薄いのが池袋から上野までの北側の区間だ。大塚、巣鴨、駒込、田端、西日暮里、日暮里、鶯谷と、どの駅も地味な印象で、東京に馴染みのない他地方の人間からするといまいちピンと来ないし、実際どの駅に降り立っても山手線内でありながら、どこか場末感の漂う風景が多い。

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というわけで今回は駒込にやってきた。駒込も地味な存在の駅である。近年になって地下鉄南北線が通ったとは言え、とりわけ有名なのは六義園というでかい庭園があるくらいで他にどういう物件が転がっているのか今一つ思い浮かびにくい場所だ。

駅は豊島区にあるが、周辺を見ると北区と文京区の区界が走っていて、駒込駅前は豊島区駒込、文京区本駒込、北区中里・田端と住所がてんでんばらばらになっているのだ。随分まとまりのなさそうなエリアだが、一般的なイメージは垢抜けない場末の下町で統一されている。

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駒込駅南口に出ると、駅前広場は綺麗に整備されてはいるが、付近で一番目立つビルはサラ金武富士の巨大な看板が屋上にデーンと乗っかった品のない雑居ビルだ。サラ金パチンコ風俗店がセットの池袋文化圏ですね。わかります。

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駅前を通る山手線は切通しの下を走っている為、橋の上からの眺めが良い。頻繁に通り抜ける山手線の電車と、池袋から赤羽までを遠回りして往来する湘南新宿ラインの電車がここでは見られる。

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しかしそんな風景を眺めていると、少し離れた場所に凄まじく年季が入りまくりのラブホテルのネオン看板が目に着いた。そして隣は葬儀屋さん。いわゆる嫌悪施設と呼ばれる物件が駅前にずらずら並んでいる訳だが、池袋から上野までの街並みに限れば別段珍しいものでもなかったりする。

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怪しいラブホテルを見つけて小躍りした取材班は早速そっち方面の路地に足を踏み入れた訳だが、駅徒歩1分くらいだろうと思うような場所にも凄まじいボロアパートが平然と並んでいるのが駒込クオリティ。

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同じ山手線でも駒込やら田端といったら家賃相場最安値ゾーンで、この辺で部屋を探すと下手すると吉祥寺とかよりも全然安かったりするわけだ。賑やかさに欠ける街だが、通勤至便でお手頃価格の妥協ラインである。

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住宅街の路地に入り込むとその中に何軒かのラブホテルが混じっている。完全に近隣の環境と同化している程に地味な建物だが、屋上には看板もあるし、れっきとした店舗であるという事が分かる。

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地味な街駒込にやってくるとラブホテルの名前まで何気に渋い。グレースイン・三千代。

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玄関先の料金案内を見てちょっとびっくり。平日だと大人2人の宿泊が3800円とあるのだ。1人2000円でお釣りが来るとは山谷のドヤ並みの相場である。かなりお安過ぎるんですが大丈夫なんでしょうか。

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表通りから外れたぐっちゃぐちゃの路地の真ん中に佇んでいるので東京初心者にはかなり分かりづらい場所かも知れないが、我々取材班が今までに見てきた東京のラブホ街では最安値である。

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もう一つ、山手線の線路沿いから見えるのは「ホテルひかり」。全室ミラー張りと看板に書かれているのが怪しげ。こちらは宿泊6200円とやや値が張るが、それでも渋谷円山町や新宿歌舞伎町のラブホ街の相場に比べるとお値打ち価格。

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ここも駒込らしく外観はすこぶる地味。看板の文字がフニャフニャ曲がっているあたりがどこかしら間抜けである。

どうやら駒込駅周辺には5~6軒程のラブホテルまたは連れ込み旅館風の宿が点在している。山手線最強の暗黒街二大巨頭、鶯谷と新大久保には及ばないが地味ながらも「やることはやっている」感じの街だ。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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