渋谷名物大規模デモ (2) サヨの人々

2008年3月中旬、いつものように渋谷駅前のハチ公前交差点にやってくると、物々しいのぼりを掲げたプロ市民がビラ撒きをしている姿を見かけた。
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黄色い方ののぼりには「3.16 イラク反戦 イラン空爆阻止! 世界一斉デモ」などと、随分スケールのでかい文言が書かれている。それを配っているのはいかにもサヨクプロ市民だろ、といういでたちの、スローガンが書かれたゼッケンを身につける人々。


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さらに赤いのぼりを見ると「労働運動の力で革命やろうとまで書かれている。
革命かよ。こりゃ香ばしい。
そんなわけで当日会場となる代々木公園野外音楽堂へ観察に出かけたのだ。
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既に代々木公園の野外音楽堂には巨大な「革命」と書かれた真っ赤な横断幕が掲げられて随分ヤバげな雰囲気に包まれていた。
全世界一斉デモ…しかしそのデモを日本の、それも渋谷以外のどこでやっているというのだろう。意味がわからないぞ。
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ステージの前で陣を組む人々が掲げるのぼりの数々。それは紛れも無く関東各地から訪れた労組系団体のものだった。中には憲法9条教のものもある。座り込んでいるデモ隊の人々も殆どが白髪混じりの中年ばかりである。
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この様子を観察してきたら、なにやら胸のゼッケンに「団結キムチ」と書いたオバハンが近寄ってきてタッパーの中の自家製キムチをおもむろに差し出してきた。これはやばい。私は部外者なので、団結したくないです。
向こうの方に見えるひときわ大きな赤い旗はよく見れば部落解放同盟のものだった。つまりそういうことなんですね。極左労働運動に在日や同和といったマイノリティが加担しているということ。
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そうこうしているうちに、歳不相応に血気盛んなデモ隊が行進を始めた。中には子供連れもいるのだが立派な革命戦士に育て上げるつもりなんだろうか。物々しいのぼりさえ掲げていなければどこぞの町内会のピクニック大会のような状態である。
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これは東大闘争成田闘争のワンシーンではない。平成日本の渋谷のど真ん中で起きている出来事なのだ。
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彼ら極左デモ隊はおよそ1000人以上もの大軍隊で代々木公園を出発し、渋谷駅方面へそのまま突っ込むつもりでいるようだ。人数の多さといい真っ赤なのぼりといい巨大なゲバ文字が踊る横断幕といい、雰囲気がすこぶる異様である。
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しかしそれぞれのデモ隊の主張を見るとみんなバラバラで何が言いたいのか見事に統一されていないのが笑える。ただ平和に暮らしたいのか給料を上げて欲しいのか米軍に出て行ってもらいたいのか一体何を望んでるんだよ。
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解放同盟の皆さんは差別を徹底的に糾弾したいようですが他のデモ隊と合わせると何が何だかわからない烏合の衆と化しています。相変わらずの利権維持のための活動お疲れ様です。
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同和問題は西日本でばかりクローズアップされるが、知らないだけで関東各地にも結構残っている。ただし彼らのような利権維持のためのプロ市民がいなければその存在すら気づかないだろう。関東では混住化・混同化が進んでおり「地区」自体も殆ど雲散霧消している。
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しかし統一性のない主張やな…
まだ始まったばかりなのに感極まって奇声を挙げるプロ市民の姿もいるなど早くもカオスな様相を呈している。デモ隊はこのまま雑踏に埋もれる渋谷駅ハチ公前交差点に容赦なく突撃を始める。

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