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武蔵小杉最強伝説 (1) これが横須賀線武蔵小杉駅

ネット上でよく「武蔵小杉最強伝説」などと書かれたコピペを見かけるのだが、どこがどう最強なのかと思ったら最近になって横須賀線の武蔵小杉駅が開業したと言うことでやけにこの界隈がアツい。
一体どうなっているのかと思い、東京DEEP案内取材班は急遽横須賀線に乗って武蔵小杉駅を目指したのである。

横須賀線でやってくると、武蔵小杉駅の目新しいホームが出来ていた。

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今まで横須賀線は横浜から新川崎と西大井という存在感ゼロの駅を2つ跨いで品川駅と湘南新宿ラインの大崎駅方面を結んでいたが、2010年3月13日からは全ての列車が新しい武蔵小杉駅に停車する事になり、首都圏の通勤ルートの大動脈である東京~横浜間の状況が激変すると言われている。
特に渋谷までを行く東急東横線との乗客の奪い合いが熾烈化するなど色々影響があるようだ。
しかし駅の行き先案内を見ると、武蔵小杉から直接行ける場所のレパートリーが凄まじい事になっている。東京、新宿、横浜、大宮、千葉、立川。東横線が副都心線と直通運転を始めたら川越あたりも乗り換え無しで行けるようになる。
これが武蔵小杉最強伝説なのか。



しかし実際にやってくると横須賀線から南武線ホームへの乗り換えはおおよそ片道500メートル近い連絡通路を介さなければならない罠。京葉線東京駅の乗り換えを彷彿とさせる長い道のりだ。しかも動く歩道とかもないし。

横須賀線ホーム下の通路も目新しい建物特有のどこかケミカルな臭いがプンプン漂っている。かなりだだっ広い駅になってしまった訳だが、それでも改札は横須賀線側と南武線側の2ヶ所にしかない。感覚的には完全に駅一個分の距離だ。

連絡通路のあたりはまだまだ工事中。駅前の再開発計画も途中の段階なので、そこらじゅうで工事のクレーンや重機が動いている音がして凄まじい。

横須賀線ホームを降りてかれこれ5分近く歩くとようやく南武線ホームに近づいてくるが、まだ電車に乗るためには先に進まなくてはならない。

横須賀線ホームの開業に合わせて南武線ホームもリニューアルされたようで、やけに綺麗になっていた。南武線と言えばボロい車両とボロい駅しか想像できないが、武蔵小杉駅だけやたら気合が入っている。

横須賀線ホームの南端にある新南改札。周囲は再開発工事中で改札を抜けると西側一方向にしか出る事ができない。

改札を降りて街に出たらそこは再開発ですっかり整備されきった郊外のベッドタウンそのものな駅前風景が広がっていた。
鉄道の利便性向上を見込んで民間デベロッパー主導によるタワーマンション街が大規模で推し進められているからだ。

駅ロータリーを中心に、恐ろしい程タワーマンションだらけの大変貌ぶりを見せる横須賀線武蔵小杉駅前。昔は鄙びた工業地帯でしかなかった所を更地にして、次々と超高層マンションを作り上げた。
そもそも東横線がこの地に駅を開業した昭和14(1929)年当時、その駅の名前が「工業都市駅」という事からも、歴史的に京浜工業地帯の一角を担っていた地域だった事が伺える。
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今でも工業地帯の名残りとして横須賀線武蔵小杉駅のすぐ東側にはNEC玉川事業所・NECエレクトロニクス本社の広大な敷地が広がっている。NECで働く従業員にとっては通勤が楽になってさぞ喜ばしい事態であろう。

NEC以外の工場は殆どが再開発によってタワーマンション街に変わってしまった。既に多くの住民がこの土地で生活を始めていて、所謂しあわせファミリーだらけの非常に平和な光景を見られるのだ。

しかし新興マンション街というのはなんでどこもかしこも画一的に甘ったるいのだろう。ふれあいの丘(笑)そのうち武蔵小杉も自由ヶ丘などと同じようなノリのスイーツタウンになってしまうのかも知れない。

だが、この界隈の住所って小杉じゃなくて新丸子だったりするのね。
スイーツ色に染まる東横線沿線でも、本来は新丸子と武蔵小杉の二駅があるこの界隈は根っからのド下町ゾーンだったのだ。
これから東横線沿線随一の下町臭い光景を探しに、少しぶらぶらしてみようと思う。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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