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むかし花街いま下町!総武線沿線のドマイナータウン「江戸川区平井」を歩く

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総武線沿線の「東京東側」はどこもかしこもオッサンゾーンだらけで笑ってしまう訳だが、今回はその中でも比較的存在感の薄い「平井駅」で降りてみた。亀戸と新小岩の間にあり、西に旧中川、東に荒川を挟んで中州のようになった一帯に広がる下町ゾーンである。そして荒川の西側にあるのに何故か江戸川区という場所だ。

江戸川区 平井

総武線平井駅南口に出る。亀戸や新小岩に比べてもこじんまりとした駅前ロータリーが目に付く。割に小奇麗な感じにまとまっているが、駅を外れると一気に下町臭くなる。

江戸川区 平井

それにしても珍しいものがこれ。自転車の地下駐輪場である。

平井駅南口の駐輪場は自動式になっており、地上から自転車をセットするだけであとは機械操作で自動収納出来るシステムになっている。ちなみに定期利用のみ。

東西線葛西駅などにも少し型が違うが機械式の駐輪場があって、初めて目にすると面食らう。江戸川区は23区最強の自転車王国なのだ。

江戸川区 平井

やたら近代的過ぎる駅前を抜けて裏通りに来ると風景は急速に昭和のものへと逆転してしまう。居酒屋、スナックだらけの路地がデフォルトの平井駅南口。

江戸川区 平井

実は平井駅南口一帯は昭和初期から花街(三業地)があったのである。関東大震災後に都心部から人々が移住してきた事で花街として賑わい、戦後のオイルショックの頃まで細々と続いていたとか。

江戸川区 平井

花街としての名残りは殆ど消え失せてはいるが、今でも平井駅南口のすぐ裏手に入るとこのような特徴的な飲食店の建築などが見られる。かなり鋭角に突き出たような感じの2階建て。なんだか軍艦みたいだ。

江戸川区 平井

そんな建物の脇からスナックが密集するいかにもな呑んだくれ横丁が広がっている。その光景は赤線の名残りなのかと思わせるに充分である。平井と聞いてあまりにマイナー過ぎて今まで来なくてすみませんでした。

江戸川区 平井

向かいの「サパークラブ鍵」の入居する飲食店ビルもなかなか素敵な煤け具合を出している。場末のスナックはこうあるべきだという典型例。

江戸川区 平井

店の名前が「鍵」というだけあって、玄関横の壁にはでかい鍵のオブジェが貼りつけられていた。乙な演出なのはいいが鍵の先に貼りつけられてる公明党のポスターがやたら気になる。

江戸川区 平井

この辺の路地を歩いてみるとかなりの高確率で玄関脇に公明党ポスターを見かける事が出来る。ガチな下町のバロメーターである。

江戸川区 平井

ひとまず一通り調べてはみたが、平井の街に戦後に赤線もしくは私娼窟が存在したという話には辿りつけない。この街並みを見ても実際にはあってもおかしくない雰囲気がするが。

ちなみに隣の亀戸には天神裏の「遊園地」カフェー街、新小岩には松島三丁目の「丸健」カフェー街、あとは小岩にも二枚橋あたりに「東京パレス」というダンスホールを兼ねた赤線地帯があり、戦後から総武線沿線は男のパラダイスだった訳だが…

江戸川区 平井

現在はひたすらスナックが密集しまくっている印象しかなく、だからといって新小岩や亀戸のように変な外国系の店が侵食しているという雰囲気でもない。総武線沿線でも地味キャラに徹している平井だけの事はある。

江戸川区 平井

…と思ったら自分の店の塀にスプレーででっかく「ゴミ捨てるな」と書かれた場所もあったりして香ばしい。地名は平井だけどゴミを捨てる人の方が多いみたいですね。

江戸川区 平井

そんな平井駅南口周辺をもう少し突っ込んでぶらぶら歩いてみようと思う。地味でマイナーだけど山椒のように小粒でもピリリと辛い下町である。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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