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【川崎市】川崎の不法占拠バラック村「池上町」にある電波すぎるゴミ置き場(2009年)

東西に長い、川崎市の最も東の端、そこは東京湾に面した「京浜工業地帯」の只中にあり、川崎区で最も海側にある「池上町」は戦後、不法占拠の形で当地に住み着いた、主に在日コリアン住民が肩を寄せ合い暮らしている街である。そんな場所を見に来た途中に奇妙なものを見つけた。

貨物線の高架が走るすぐ東側、人通りも殆どない工業地帯のど真ん中。こんな所に本当に住宅地があるのかよ…という殺伐とした路地を進むと見えてくる手書きの看板が、池上町の入口であることを示す。しかしその看板がちょっと尋常ではない異様さを見せている。

「ここから先 防犯カメラ設置」「今迄逮捕者116名 ゴミの不法投キ もうやめようね!! 池上町」

もうやめようね!というやさしい口調が逆に怖さを秘めている。この先生きのこれるのか不安になったがここで引き返す訳にもいくまい。116名の内訳がよくわからないしそもそも看板自体いつ書かれたものなのか。逮捕者の数まで看板にしっかり数字を書くなよ、などと突っ込みどころが多すぎて大変なんですが、まあいい、このまま行こう。

入口から二手に分かれていて、雑木林のようになっている路地の奥へ入る道を見ると確かに民家が並んでいるのが見える。そこにも手書き看板が。

「池上有志一同によるガーディングセンター落成 平成十八年五月…」

ガーディングセンター????
ガーデニングではなく、バッティングではなく、ガーディングなのか。よく分からない横文字を使うというイレギュラーっぷり。庭作りでも野球の素振りでもなく、何かを守っているようである。池上町の主、もとい町内会が書いたものだろうか。

そこから先、ガーデニングなのか盆栽なのか分からない乱雑な植木が無造作に並べられているのが見られる。所々に立つ看板も、道行く人を威嚇している。
「ルールとマナー」「外部のゴミ持込な!!」
少し日本語が不自由です…

その先には池上町の住民がゴミを出す集積場が整備されてある。ヒステリックな看板群はこのゴミ捨て場を利用する人間に対する警告文だったのだ。

しかしここまで怒鳴られると少し怖い。ゴミにまつわるトラブルが後を耐えないのか、一体ここで何があったんだろうか。

ヒステリックな親父が居るせいで池上町ではゴミの分別が徹底されている模様である。もっともリサイクル業で生計を立てる世帯も多いだけに、このゴミ捨て場を管理する親父もリサイクル業で、ここまで厳しいのは職業的な使命感に基づくものなのだろうかと想像する。それでもやっぱり怖いんですが。

もし池上町の住人になったら、ゴミ出しの時にゴミ袋の中には絶対ペットボトルを入れてはいけません(笑)ヨコハマはG30だが、この調子だと川崎の池上町はG50くらい行ってそうだ。

で、挙句の果てには監視カメラで徹底パトロール中という気の入れようである。こんなに怖いゴミ捨て場を私はいまだかつて見た事がない。もったいないオバケどころではない恐怖感が襲ってくる。

およそ500世帯、かつての重い公害地域の中で低層バラックが密集する池上町、その人口は1000人程度。殆どの住民は高齢化しているうえ、若い世帯はよそへ出て行ってしまうのでゴーストタウン化が激しいと言われている。

まるで老人サロンのような青空広場がゴミ集積場の中央に置かれている。ここで時折「主」が住民にゴミ捨て指導でもしているのだろうか。

こういう場所だからこそ自治の意識が高じてしまうのかも知れないが、それが良い評判になれば思いやりのあるお節介爺さんだが悪い評判になれば街の嫌われジジイとなる。表裏一体、紙一重である。

しかしこの夥しい手書き看板の数々には圧倒されてしまいそうである。場所柄を考えても不法投棄の被害に遭いやすそうだし色々苦労してきたのかも知れないが過去の事はよくわからない。電波チックなゴミ捨て場を過ぎると、いよいよ池上町の「集落」へ入る事になる。

極めつけにはこの看板。
「この周辺も皆様の協力によりきれいになりました。まだ一部の「そんなの関係ねえ、その関係ねえ」その様な人がいます。池上に住む資格なし」
中の人は小島よしおのファンか何かなのでしょうか?

<追記>現在は電波な看板や植木鉢などの私物が相当数取り払われて、見た目がすっきりしてしまっています。行政指導でも入ったのかも知れません。


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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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