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小田原・箱根板橋駅前「市営福井島住宅」

小田原駅から先、大勢の観光客を載せて走る箱根登山鉄道の一つ目の「箱根板橋駅」で降りる。城下町小田原は大きな街だが、一駅離れるだけで田舎っぷりが半端ない。
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東京の板橋もたいがいな場末の下町だが、ここ小田原の箱根板橋も下町風情が強い街並みが残っている。駅のそばには箱根の芦ノ湖から流れて相模湾に注ぐ早川があり、その両岸は住宅街だ。


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箱根板橋駅を降りると目の前は箱根へと続く国道1号東海道。毎週末になると観光帰りの自家用車が馬鹿みたいな渋滞を引き起こす難儀な道である。箱根ターンパイク入口と分岐する板橋交差点から脇道に入る。
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そこには先程通ってきた箱根登山鉄道の踏切が。小田原-箱根湯本間は赤いボディの箱根登山鉄道仕様の各駅停車の車両以外は小田急の車両が入ってくる。感覚的には「小田急箱根線」。だって小田急の完全子会社だし。
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踏切を越えて左側の路地へ入ると古い住宅街となるが、しばらく小田原駅方向に歩いて行くと右手一帯に凄まじく年季の入った団地が姿を現す。
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団地の建物は全て二階建てで、玄関が一階部分にあり内部の階段でそれぞれ一戸ごとに二階部分の部屋と繋がっている。今どきな言い方をすればテラスハウス風(笑)住宅というべき代物。
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この団地、正式名称は小田原市営福井島住宅という。昭和33~34(1958~1959)年建造というからそりゃ古くもなるわけだ。玄関先にはプロパンガスのボンベが各戸ごとに取り付けられていてセパレート感が強い。
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これがもし都内だったら老朽化で取り壊されるレベルの団地だが、今でも4棟32戸が現役稼働中。
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あまつさえ小田原市のホームページで入居者募集中という物件である。間取りもちゃんと載っていて、1階には台所兼3畳と浴室、和式トイレがセパレートであり、内階段を登って2階に上がると4畳半と3畳の和室が続き間となっている。気になる家賃は月収によって幅があるが、月額7200円から14300円。安すぎる。
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築50年以上の風格がコンクリートに刻まれた黒い紋様に現れている。やはり住んでいるのは福祉世帯ばかりなのだろうか。
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裏庭にあたる部分もかなり広々と使っている印象がある。家庭菜園も余裕でできそうな広さがある。凄まじいボロ団地だがとってもロハスな暮らしが送れそうですね。もっとも団地の裏庭に勝手に建て増ししてある家が目立っているが…
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近所にはスーパーだけどなぜか名前が百貨店な「小田原百貨店」もあって街まで出ずとも買い物には不自由しないが、なぜか「薬物乱用防止」の啓発看板が掲げられていてやたら香ばしい。
どうやら小田原名物らしい「挨拶しないと入店できない駄菓子屋」も実はすぐそばにあるのだが、生憎ながら時間が遅く既に閉店していた。万引被害に遭い、身近な所から犯罪を無くすにはまず挨拶から、という防犯意識の現れがきっかけとか。
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団地の真裏には早川が流れており自然環境も抜群。気晴らしに箱根や熱海に遊びに行くにも近いし、東京へのアクセスも便利。だが街並みは只ならぬ寂寥感を漂わせている。
戦後のドサクサで出来たバラック村を立ち退かせて市営住宅を建てたという経緯がここにもあるのかどうかは知らんが、すぐ近所には在日コリアンが河川敷に家を立てている一帯が今でも残っている。小田原のDEEPはまだまだ至る所に隠れている。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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