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江東区豊洲 住みたい街(笑)

東京に来ると、どこの街に住んでいるかということをやたら「ステータス」にしたがる連中がいる。というか、街をステータスにすること自体、商業論理が強く反映された結果なのだが。

例えば、どこの業者がマッチポンプをやっているのか知らんが、毎年、首都圏の「住んでみたい街ランキング」というのがある。

これによると毎回上位に食い込んでくるのが「吉祥寺」「自由が丘」「恵比寿」の定番エリア、次点には「中目黒」「二子玉川」などと、ほとんどが所謂「山の手」もしくは「西東京」エリアであり、我が東京DEEP案内的にはほぼノーマークのエリアばかりで笑えるのだが、そんな中でも「東東京」エリアで唯一名前が挙がっている地域がある。

それが江東区の「豊洲」である。

東京湾の埋立地である豊洲地区は、その昔工業地帯と倉庫街として成り立っていた。いわば「何も無い」場所だったのだが、いつの間にやら首都圏への人口増加で住宅地として変化をし始めた。

1988年に地下鉄有楽町線豊洲駅が開通し、さらに2006年のゆりかもめの延伸開通で、豊洲エリアの再開発は急速に進みだした。

その結果がこの超高層マンションの乱立である。

写真は48階建て2棟が並ぶ「シティタワーズ豊洲」。

旧工場地帯の跡地を次から次へと再開発するのは、民間業者に限らず、UR都市機構の手も入っている。さらには築地市場までもこの豊洲への移転を決めており、もう10年経ったらまたしても全然違う街並みに変わっているかも知れない。

豊洲駅から北東にある豊洲運河沿いの遊歩道に出る。

対岸から豊洲の乱開発っぷりの凄まじさが見て取れる。こういう風景は今では中国あたりでしか見れんだろうと思っていたがところがどっこい豊洲では雨後の筍のような状態で今も高層マンション群が建設されまくっている。

お台場もそうだが、東京のデベロッパー(マスコミも含む?)は消費者を上手く誘導してブランド作りを成功させているのがよくわかる。何も無い倉庫街や埋立地をステータスタウンに変えてしまう商売の狡猾さ。もしインフラが止まったら、お前らの生活どないなるねんと。お台場にマンション持ってる奴らはかなり不便そうだよな。

豊洲はステータスタウンとして、江東区の人口爆発の先陣を切っている地域だが、少しメインストリートから外れると、なんじゃこりゃ?というような寂れた下町と都営住宅が顔を現す。

基本的に豊洲は倉庫街であり港湾労働者や工場労働者の町だったという歴史がある。こうした都営住宅が現れると、やーっぱり、と胸の中でほくそ笑むのだった。「トレンディな豊洲」を一部の雑誌ではセレブのイメージ漂うだなんて書かれているのだが噴飯ものである。

豊洲運河の対岸にある江東区枝川一丁目も何気に「豊洲」のブランドネーミングを多用しまくっているマンションを見かける。あまりの高層マンション乱立ぶりに、こうして日照権の争いごとが起きるなど平穏な状況ではないようで。

そんなわけで、都営住宅が並ぶ豊洲の街には渡辺文樹カントクの映画告知ポスターが良く似合う。

都内のマンション供給は、2008年秋以降の不況による影響も相まって、価格も大きく下落している。人口減少社会も到来するし今後ますます貧富格差が広がっていく日本なのに、そんなにマンションを作りまくって誰が住むのだろう。

首都圏中古マンション13カ月連続下落

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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