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いつの間にか中国人留学生の街と化した「高田馬場」の衝撃

国籍は問わず、首都圏における最近の外国人コミュニティの発達ぶりは目を見張るものがある。数年単位で新たなコミュニティが爆誕してはメディアに報じられ、「え?そんな所もあったの?!」と驚いてしまう機会がなんだか増えているような気がする。

そんな街の一つが新宿区にあるダウナー系学生街「高田馬場」。新宿や池袋から山手線でそれぞれ二駅。西武新宿線の乗客が都心に出るため否応なく乗り換えする事になることでお馴染みの街である。

本来ならマンモス大学である早稲田の門前町でもあり学生の多さだけは都内屈指のレベルであるはずだが、ことごとくアカデミック感が乏しく、ホームがレスになってしまったのか駅前に裸で寝転がるオッサンがいても誰も気に留める事はない。ズボンがずれ落ちて中の具がはみ出ていても、やはり誰も気に留めはしない。これがダウナー系学生街「高田馬場」なのである。

しかし今回はそんなお粗末なものを見に来たわけではなく、逆に駅前一等地に堂々とご立派に黒光りしながらそそり立つリトルヤンゴン雑居ビル「タックイレブンビル」にあるノングインレイでミャンマービール片手に竹蟲を食らいに来たわけでもない。

この高田馬場駅という街、以前に国内屈指の“ミャンマー人コミュニティ”が存在する「日本のリトルヤンゴン・高田馬場」である、というレポートをお伝えしてからまだ日が浅い。ところが、ごく最近の高田馬場はミャンマー人よりも増えまくっている別の国籍の人々がいる。

どうした高田馬場!いつの間にか駅前が中国人留学生向け学習塾ばかりになっているぞ

駅前の周囲にそびえる雑居ビルの壁や屋上に「学生ローン」の看板広告が掲げられているのがお馴染みの風景となっているはずの高田馬場だが、最近はどうも様子がおかしい。なぜか「中国人留学生向け学習塾」の広告が雨後の筍のようにニョキニョキと増えまくっているのだ。

日本人にとっては全く見たことも聞いたこともないような学習塾の広告がデデーンと高田馬場駅前をジャックしている図。東京・大阪・京都、そして北京と台北にあるという「名校志向塾」って一体なんですかね。明らかに日本にある有名学習塾「明光義塾」と聞き間違えそうな言葉の響きですけれども、ユニクロ・無印良品・ダイソーとわざと見間違えそうなブランディングを行っている「名創優品」(MINISO)ってのもありますし、それがあちらの国の流儀ですからね。

一橋学院の広告の真下にある「行知学園」というのも中国系。そう言えば隣の新大久保も中国人留学生向け学習塾の広告や事務所をよく見かける。この行知学園も本部があるのは百人町二丁目だ。

さらに「唯新学院」というのもある。これも含めて、全て中国人留学生向け学習塾。隣の新大久保はともかく、高田馬場駅前の広告が中国語だらけになってしまったのは本当に最近になってからである。

これなんか完全に日本人が読めない漢字が使われている「启程塾」。簡体字だとさっぱり読めないが「启」は「啓」の略字であるので日本語では「啓程塾」と記すことになる。しかしこうした中国人留学生向け学習塾ははなから日本人なんか相手にしていない。学生はもとより経営陣も全て中国人だからだ。

启程塾もビルの表に日本の一流大学合格者数を挙げて実績をアピールしているが、やはり東大や慶応以上に最も人数が多いのが早稲田である。早稲田大学のホームページに掲載されている2018年度の外国人学生在籍数のデータを確認すると、全学生数が約5万3千人いる中のおよそ1割の約5千人が外国人で、そのうち中国人はダントツの3千人超である。今後も外国人留学生の数は増えていく事になるだろう。

しかし中国語簡体字で「慶應義塾大学」ってこんな書き方するのか…全然読めないんですけど、日本人なんか相手にしてないのでこれで無問題なんですよね。

どうして高田馬場駅前が中国人学生街と化しているのかというと、中国にいるエリート学生が本国ではなく日本の一流大学を目指す志向がそもそも高まっている事に加えて、慶応や青学のようなお坊ちゃんお嬢ちゃん大学とは違って、比較的身分を問われず誰でも努力すれば入れるマンモス校である「早稲田大学」を目指すエリート層の需要にこうした学習塾が応えているからだ。

すっかり中国人留学生の街になってしまった高田馬場

高田馬場駅から早稲田大学へ続く早稲田通り沿いを歩くと、やたらとよく見かける外国人の数々。中国人に限らず多国籍っぷりが余るその勢いが隣の新大久保と肩を並べるほどのレベルになってきた感すらある。コンビニの前で買い食いする外国人学生の集団、お行儀の悪さも慣れっこであろう。それがダウナー系学生街・高田馬場。

早稲田通り沿いにあるソフトバンクやワイモバイルの店舗もわざわざ「有中国店員」とアピールして中国人客を熱烈歓迎中。そのうち店先から日本語が消えそうな勢いである。関東屈指の悪所として全国区でその名を轟かせていた西川口があれよあれよとチャイナタウン化したのと同様、高田馬場も急激に中華化が進んでいる事が伺える。

大手不動産仲介業者のエイブルも高田馬場店では「国際センター」なる店舗を構え、中国・韓国の学生のお部屋探しを全力サポート。隣の新大久保と並んで外国人フレンドリーな街、外国人学生の住みたい街ナンバーワンを目指す高田馬場をよろしくお願いします。

「留学生サポートセンター」と言いつつ中国語しか書いていない不動産屋とか、もうね…新大久保にも外国人フレンドリーな不動産屋は多いが、高田馬場もいつの間にかこんな風になってしまっていたとは。嘘だと思うなら数年前のストリートビューと今の風景を見比べて欲しい。全く激変している。これじゃ高田馬場に居るミャンマー人も影が薄くなる。

ビンボー人と訳アリ人種には滅法優しい高田馬場の衣食住

高田馬場には腐るほどある不動産屋もなんだかブラック色の濃ゆさが際立っている。「福祉受給中の方」「高齢者の方」「夜のお仕事の方」「外国籍の方」「入居費用にお困りの方」、つまり訳アリ人種大歓迎の不動産屋であり、当然そのような住民を受け入れる訳アリ物件が高田馬場周辺には多い事を暗に示している。

まあそもそも高田馬場なんか元々からドヤ街(西戸山)まであった街だし、まともな住民が居着くような土地ではない。その特性こそが外国人留学生を受け入れる素地になっている可能性は大いにある。西武新宿線はともかく、山手線と東西線が使えるというだけで、高田馬場は交通便だけなら言う事ないほどクソ便利である。

なにせ高田馬場には激安ファッションリサイクル「たんぽぽハウス」の店舗も早稲田通り沿いに堂々と営業している。このたんぽぽハウスは古着一着105円(108円ではない)から売っている、貧乏人には有り難い服屋であるが、店舗がある場所は殆ど東京東側の下町エリアか千葉県の一部地域にしかなく、東京の西側では高田馬場店以外に存在しない。案の定外国人留学生の若い客で店内がごった返していた。ただでさえ安いのに全品50%オフセールまでやっているんだもの。儲けあるのかよ…あと高田馬場は駅近くに「しまむら」まである、激安衣料店には事欠かない街である。

早稲田大学に通う中国人留学生がひっきりなしに往来する早稲田通り沿いにはメイド・イン・チャイナでありながら日本臭さをアピールするブランド「名創優品」(MINISO)の店舗もしっかり存在している。世界中にこれの店舗があって、日本のブランドと勘違いされている事で知られるが、日本国内では池袋と高田馬場を含めて東京・埼玉などの僅かな店舗しかない。

そんな高田馬場にはビンボー人とビンボー学生の胃袋をお安く満たす食い物屋の数々も豊富にあるが、これも近年はやたらめったらと中国系店舗が増殖しまくっていてヤバイ事になっている。東京DEEP案内でも是非紹介したいのだが、長くなりそうなので次の機会に。


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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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