ジャズと盛り場とプロ市民が息づく中央線タウン「阿佐ヶ谷」を歩く (2009年)

杉並区

中央線の「杉並三駅」の一つ、阿佐ヶ谷にやってきた。杉並区役所があり、街を南北に貫く中杉通りと、それに並行するアーケード商店街「阿佐谷パールセンター」を中心に発展を見せる、東京でも屈指の人気を誇るアッパーな街。

中央線快速と総武線各駅停車が止まる阿佐ヶ谷駅は、駅舎自体も綺麗であり見た所別段変なところはない。しかしこの駅前ではしょっちゅう社民党やら共産党、もしくは左翼系プロ市民が街頭演説している姿を拝むことができる。プロ市民の巣窟と言われる杉並区の実力は半端ではない。

阿佐ヶ谷の駅を降りてまず最初に目に付くのが、駅前を南北に貫く杉並区のシンボル的道路「中杉通り」。そこの街路樹として立派に成長を遂げているケヤキの並木だ。杉並区だからここはやはり杉の並木にしておけば名前通りだったがきっと花粉症に悩まされていたことだろう。

ケヤキの並木は見事に緑のトンネルと化しており、都市と自然環境の融合ぶりを見せ付けている。ここが新宿からわずか10分の土地だとは思えない。

駅前の信号を渡ったすぐ先に、阿佐ヶ谷のメインストリートであるパールセンター商店街の入口がある。

パールセンターはJR阿佐ヶ谷駅南口から、杉並区役所の手前の600メートル近くを、中杉通りにほぼ平行して南北に走っている、アーケード付き商店街としては中規模の商店街となっている。

なぜパールセンターという名称なのかというと、阿佐ヶ谷駅前のガード下にある商店街がそれぞれダイヤ街、ゴールド街だから、ここはパールでいいだろうという安直な発想なのだろうか。おめでてえな。

商店街の店だが、チェーン店系がかなり入ってきてしまっているものの、昔ながらの商店も多い。

あと、やたら猫を可愛がっている商店主が多いという特徴がある。ミート屋といういかにもなスパゲッティ専門店の隣の八百屋では、ご覧のように猫さんが箱入り娘状態で大事に飼われていたりする。

しかもどの猫も人見知りせず、通行人にしこたま愛嬌を振りまきまくる。猫好きにはたまらない商店街である。

さて、ここまでだと何のオチもないのだが、それで終わらないのが中央線クオリティ。

阿佐ヶ谷と言えばロフトAである。中央線文化の発信拠点として2007年12月にこの地にオープンしてから、様々な文化人やらを招いて怪しげなトークイベントを毎日開催しまくっている。

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