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東京の外れ、京浜工業地帯貧民文化圏の下町繁華街「蒲田」を歩く

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蒲田駅西口を降り立つと東急プラザ前のくいだおれ横丁の前あたりからネオンサインが眩しい。昼間は西口の広場でたむろしているホームレスらしきオッサンも、この時間帯になるとあまり見かけない。

それはそうと蒲田が隠れた「中華街」だということはあまり知られていない。いかがわしさ満点の蒲田駅東口においても、中華料理の店ばかりが目立っている。

東京全体に言える事だが、こうした飲食店の店員は日本人よりも中国人や韓国人であることがとても多い。もはや東京の人口の90人に1人が在日中国人なのだ。北京・南京・東京アルネ。

貧民街の特徴として、安くて腹持ちのいい中華料理が流行るというのが一般的な見方だが、ホームレスやネットカフェ難民の聖地とも言われる蒲田の街を見ると、さもありなん、といった感じだ。

首都圏の隠れたフランチャイズチェーンでもある「元祖中華つけ麺大王」では550円で定食が食える。これぞ貧民の味方である。もちろん深夜早朝まで営業中。

だが、蒲田の街でユニークなのが「蒲田名物 羽根付き餃子」と書かれた中華料理屋の存在である。なぜか蒲田では蒲田名物と書かれた店が他にも多くて笑えるのだが、この羽根付き餃子というのは普通の餃子の製法とは微妙に違い、餃子の周囲にパリパリの羽根がくっつけたものがやってくる。

特に、中国残留孤児で日本にやってきた店主が最初に元祖羽根付き餃子を作ったという「ニーハオ(你好)」と、もう一箇所の「ホアンヨン(歓迎)」の二店舗がやたら熱い。

せっかくなので蒲田名物も体験してみようということで、どっちの店にしようか悩んだが、後者に決めた。

「歓迎」は蒲田駅周辺に3店舗あるが、本店へ向かった。

本店は蒲田駅東口から南に5分歩いた場所にある。店が入る建物は、団地と「大田区立消費者生活センター」「蒲田図書館」などの公共施設が入っているという、なんとも微妙なロケーションだ。

しかし、ガラス越しに店の中を覗くと、殺風景ながらも広々とした店内は満席。中華料理の店らしく大きな回転式円卓も沢山設置されている。夜ともなると周りに店も少ないのもあって遠くからでも店の喧騒が伝わり、やけにそそられる。

10分ほど入口で待たされた後に案内された。

北京や台湾への旅行経験がある友人を連れて行ったが、本場のレストランと全く同じ雰囲気だという。まさにリトル中華である。

名物の羽根付き餃子300円はご覧の通り、羽根で餃子同士がべったりくっついているのが特徴。羽根のパリパリと餃子本体のもっちり感を交互に楽しめ。回転率の激しい店内では常に焼きたてが出てくるので、口の中を火傷しそうなほど熱々で旨い。ちなみに土曜日にはサービス価格となる。

あとは水餃子なんかも頼んでみたり。海老とナマコが入っているので900円と少々高い。中身で味付けしてあるのでタレなしで食える。

香港の朝の食卓ではポピュラーなピータン粥(380円)もあっさり味でいける。値段の割りには量が多くコストパフォーマンスが良い。貧乏人には嬉しい一品。

蒲田は全体的に外食店舗の値段設定が安いのだが、「歓迎」で飲み食いしても一人2000円以内に余裕で収まるので、飲み会にはかなりオススメだ。混雑しまくりなので大人数の席を確保したい場合はまず予約が要ると思うけどね。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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