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【川崎市】川崎コリアタウンおおひん地区「川崎朝鮮初級学校」の大交流祭を訪ねる(2009年)

川崎DEEPコリアタウン「おおひん地区」を度々訪れてはタウンレポートをお送りしていたわけだが、先日訪問したときに桜本商店街の一角にこんなポスターが掛かっていた事がずっと気がかりになっていた。

「第6回 KAWASAKI大交流祭 I LOVE KAWASAKI!」

サブタイトルにアイラブカワサキ!などと書かれていていかにも感の漂うポスターである。

傍から見るとただの地元の祭りに見えるが、詳しく調べてみたところ開催場所が「川崎朝鮮初中級学校」だということ、それにイベント内容も在日コリアン系のものばかりというのが気になって仕方が無かった。

川崎コリアタウンのネイティブな祭りを一度体験しておきたいと思い、この「大交流祭」を見に再びおおひん地区を訪ねたのだった。

10月4日日曜日、我々は川崎駅から臨港バス「臨港警察署前」バス停を目指した。そこが大交流祭の開催場所である朝鮮学校への最寄りとなる。徒歩だと40分掛かるが、結局バスに乗っても川崎駅からは10分少々掛かるので、やはりここまで遠いことは遠い。

まさしく「川崎朝鮮初中級学校」の正門が大交流祭の入口となっていた。別に日本人でも在日コリアンじゃなくても誰でも入れるが、場所が場所だけにのっけから「朝鮮学校が分かるDVD」が無料配布されていたり随分気合が入っている。

朝鮮学校は「北」に所属する在日コリアンの学校であるゆえ、北朝鮮拉致問題がメディアに表沙汰になって以降、チマチョゴリが切り裂かれたり(自作自演説があるがいちいちここでは論じません)色々殺伐になっているので、小平の朝鮮大学校の学園祭も一般参加ができなくなってしまったり、時代の風は冷たい。

入口から順に見ていくと、朝鮮学校で使われている教科書の展示もあって興味深い。基本的に朝鮮語教育が徹底されているが、日本語の教科書も別立てて用意されている。まず在日というからには日本語が分からなければ生活できんからな。こういう場所に来なければ見られないものがあるのだ。

他に朝鮮学校らしい展示はチマチョゴリの試着記念撮影コーナーくらいで、あとは動物ふれあいコーナーがあるなど、内容はそれほど充実しているわけではなかった。ところで会場のどこを見回しても韓国朝鮮以外の他の外国人が全然いないぞ。

別のテントに行くと今度は川崎フロンターレ所属の在日コリアンサッカー・鄭大世選手の展示コーナーもある。韓国籍の在日三世だが北朝鮮代表サッカー選手として国際大会に出場したこともある。朝鮮大学校出身。

日本代表・李忠成、北朝鮮代表・鄭大世~それでも、この道を選んだ

日本生まれ、韓国籍、サッカー選手としては北朝鮮代表、という異色の経歴の持ち主である鄭大世氏、この通り著書も多い。ちなみに本人は川崎ではなく名古屋生まれである。

ステージではテコンドーの実演中。その前ではテーブルと椅子が敷かれご近所の皆さんが韓国料理やビールなどに舌鼓を打ちながら思い思い休日を過ごしている。ワンコリアフェスティバルにでも来たかのような気分である。ほとんど在日コリアン地区の町内会祭状態で全然大交流祭になってませんが、それはまあ場所柄仕方ないので勘弁。

ちなみに校舎内にも入れないので、あとはひたすらステージイベントと屋台料理を楽しむしか術が無いというトホホな状態に終わった。

直射日光が厳しいために大量に汗を吹き出しながら食った韓国料理の数々。辛口もつ煮、チヂミ、キムチカルビ丼、トッポギ、それに普通の焼きそば…ただの屋台料理だがやっぱり韓国料理はたまに食うと旨いな。食欲が止まらない。

朝鮮学校に訪れる道すがら、産業道路沿いのマルハン川崎桜本店近くの路上に貼り付けられていた中傷ビラに目が止まった。暴力的過ぎる文言…これは生々しすぎてぐうの音も出ない。ネット上では在日コリアンに対するヘイトスピーチがまかり通っているが、実際は同族嫌悪で叩き合っているだけのケースも多少はあるだろう(生粋の日本人なら「北韓」という言葉はそうそう使わない)。

ヘイトデモをとめた街

地元の神奈川新聞(左偏向の強さでは定評がある)もこんな書籍まで出しているほど、関東屈指のコリアタウンである川崎臨海部ではこの問題がクローズアップされてきたわけで。それほどまでに在日コリアンを取り巻く問題は根が深いのだ。


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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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