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横浜のチベット・保土ヶ谷区上菅田町「笹山団地」と笹山アーケード商店街が昭和過ぎる件

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横浜市 西谷

笹山団地の南東端に隣接する形で、団地住民を対象としたローカルな商店街も存在する。花とやさしさのある街、笹山商店会でございます。

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そんな笹山商店会には昭和の時代を忠実に残した異空間のごとき「笹山中央マート」がそびえております。建物二階部分を埋め尽くす巨大で黄色い、しかも素晴らしい薄汚れ具合のテント屋根と、その上の店舗看板がアクセント。

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笹山団地建設当時からのものと思しき食料品店や惣菜店の広告が連なる横長看板。これがおおよそ半世紀くらい前のものかと思うと凄いよね。今は肉屋と魚屋が一軒ずつ細々と店を開けているだけだ。

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笹山中央マートの建物を中心に、道沿いに同じ形状の二階建ての店舗兼住宅がいくつも立ち並んでいる。昔は隙間無く店が並んでいたのだろうが、今は半分以上シャッター街で、あとはバイク屋とかクリーニング屋とかがある。

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とっくに商売を辞めてしまったらしい「パブ&スナックシュガー」も店構えはそのまま。雰囲気の良い純喫茶の一軒でもあったんでしょうかね。

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そんな商店街を引いた視点で眺めるとこんな感じ。統一された店舗兼住宅の建物が並ぶ姿はなかなかの壮観。東側諸国の匂いを微かに感じる1960年代テイスト。寂れていて商店の数は乏しいが、建物と向き合って建つ県営住宅37号棟にそうてつローゼンの店舗がある。

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笹山中央マートのボロっぷりもそそられるが、そこから少し西側に歩くとさらにこんなものがある。「お買いものは皆様の笹山アーケード商店街」!おお、キタキタ。来ましたよ真打ちが。

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アーケード商店街の存在自体が乏しい関東地方で、しかもこんな横浜のチベットみたいな場所にまさか「アーケード商店街」と名がつく所があるとはよもや思いもしなかった。トタン葺きのしょぼい屋根だが、かまぼこ型のアーケードが通路の全面に取り付けられている。

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商店街の入口に蕎麦屋、それから中に入るとこじんまりはしているものの、家電店、青果店、魚屋、美容室、さらにはお弁当屋さんまでひと通りの店が揃っている。市バスに乗らなければどこにも行けないチベット笹山団地住民にとっては、重要な生命線である事には違いない。

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美容室も全然今どきな感じがないところが良い。「パーマ美容一般」の看板もバッチリレトロである。歳は取れどもお洒落には気を遣いたい後期高齢者御用達といったところだろうか。

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しかし中には既に廃業してしまった店舗も多く、シャッターが閉じられたまま遺跡と化している商店の残骸もちらほら。

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そしてこの笹山アーケード商店街、終端部が行き止まりで一見通り抜け不可能に見える奇妙な形状をしているのである。行って戻るしかないアーケード商店街はあまり他では聞いたためしがない。

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だが、よーく見ると右側に「EXIT」の矢印看板があり、建物の隙間から商店街の外側に抜けられる隠し通路的なアプローチがあったのだ。高齢者にはちと難易度が高そうな商店街の通り抜け方である。

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それにしても、アーケード商店街入口にある電気屋さんの看板がとってもキリスト看板チックですね。工事や修理もやっておられるようです。買い換えるより直した方が安上がりだし経済的、中国製はすぐ潰れる!茨城のケネディー電気のおやっさんも確かそう言ってた。

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笹山団地周辺の地域にお住まいの方は創業40年以上を誇るというイチノセ電子サービスをご贔屓に。ご主人自作の高度過ぎる縦読み斜め読みクロスワードパズルの出来損ないみたいなのが秀逸。よく考えついたなあ。暇なんだろうなあ。

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しかもまだこれだけでは終わらせてくれないのが笹山アーケード商店街。裏側に回ってみよう。ちょっと独特な形状の店舗裏側。二階部分に3つ等間隔に並んで取り付いた粗末なトタン葺きの小屋は何なんだ?!

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気になったので階段を登って二階にお邪魔する。なんと二階部分はアパートだった!しかも一軒を残して全て退去済み、廃墟同然になっている。通路を挟んで離れの小屋が建っているのだが、これは共用の台所かトイレか風呂か知らんが水回り関連の何かの設備になっている模様。横浜のチベット上菅田町にこのような昭和遺産があったとは…驚きの連続だった。


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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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