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【ウ○コナガレネーゼ】東日本大震災の液状化被害で洒落にならない「新浦安」の状況 (2011年)

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引き続き新浦安駅周辺における地震の液状化現象による被災状況についてレポートしていく。浦安市内の75%が被害を受けているという状況ではその全部を把握するのも大変なので、ひとまず新浦安駅からやなぎ通りに沿って明海大学がある付近まで歩いてきた。

見た中で最も液状化現象が激しい明海大学横の歩道。道のガタガタ具合も他の場所とは一味違う。学生だろうか何人かの若い男性グループがバス停の付近で溜まった泥をシャベルで一生懸命掻き出していた。

この付近に限っては泥の噴出があまりに酷くて地面が全て覆い隠されてしまっていた。横に見える明海大学の建物も50センチ以上浮き上がっていて、復旧工事中。

溜まった泥がぬかるんで一部歩きづらくなっている。雨が降っても雨水の逃げ場がないのでこうなってしまう。

しまいには歩くのも躊躇われるくらいのぬかるみが出来ている。靴が汚れないように端を選んで歩かなければならない。雨の時には雪国みたいに長靴通勤の必要があるかもな。

それでも頑張って泥を退かせたのだろうか、3分の1程度の道が作業済みでこのようになっていた。道の両脇には大量の泥が堆積している。

場所によっては退かせた泥の山が歩道の半分以上を塞いでいる箇所もある。これだけの土砂が表面に出てきた分、確実に地盤沈下が起きているという事である。

明海大学の先はイトーヨーカドー新浦安店。ここも建物が50センチくらい浮き上がって尋常でない状況だが、地域住民のために休まず営業中である。

地盤沈下で生じた段差を埋める為に急遽アスファルトを流しこんでスロープをこしらえた。他の箇所は復旧工事のために出入口は制限されている。

さらに建物の反対側の歩道はもっと酷い事になっている。通行禁止の黄色いテープで遮られていた。

その向かいのセブンイレブンは液状化のあまり建物がやなぎ通り側に傾いてしまっていた。目の前には大量の土砂。

建物は傾くわ泥の中に埋まるわでとても営業出来る状態ではなく、震災以来ずっと休業中である。

液状化被害はその隣のケイヨーデイツーあたりまで続いている。看板が一部地震のせいで傾いているがこちらは普段どおり営業している。

首都圏の浄水場に放射能が検出され乳幼児の飲用は避けるようにとの報道を受けてミネラルウォーターの買い占めが始まった為にヨーカ堂ではこのような措置が取られていた。生後1歳未満の母子手帳を持参してきた客に優先販売。

特に新浦安は震災後長期に渡って断水している世帯も多いので、水の確保は困難を極める。

ここでも大量の砂埃が巻き上がり住民を苦しめている様子が見られる。マスクがないと外出できないくらいである。津波被害こそなかったものの、新浦安はどう見ても被災地である。

ところがケイヨーデイツーを過ぎた辺りから液状化現象の被害が全く見られなくなる。この付近は埋め立て時期が違っていて、水道管も耐震仕様のものを使っていたという事で殆ど目立った被害がなかったというのだ。

これは地震前の写真ではございません。海沿いは相変わらず整然とした街並みとなっていて意外。つまり埋立地だから液状化現象が起こるというよりも、埋め立て時期に加え工法の違いや場所の違いから被害状況が変わるといった方が正しいようだ。

埋立地のリスクを弁えずマンションを買った住民を嘲笑うのは容易いが、それ以上に銭儲け主義で軟弱地盤にボッタクリ高級マンションを建てまくって売りまくったデベロッパーどももアコギだなあと。天災というか人災ですよねこれ。

長らく浦安市の財政に恵みをもたらしていたセレブなマリナーゼ軍団に東京ディズニーリゾートの二大巨頭はこの大地震によって共倒れになった形だ。復帰の時はいつになるのだろうか。浦安市民の安息の日はまだ遠い。まあ元町エリアは何ともないんですけどね。

早いものであの震災からもうすぐ2ヶ月が経とうとしている。津波の被害を受けた地域は未だに避難生活が続いたり遺体の発見が遅れたりと酷い状況が続いている訳だが、こちら東京から最も近い被災地と言われた千葉県浦安市の埋め立て地帯は液状化でガタガタになった痛々しい街並みもそのままに日常生活が徐々に戻りつつある。

再度、節電モードで動く歩道が止まったままの東京駅の連絡通路を経由して京葉線に乗り、新浦安駅を降りて街を歩き始めた。今度は駅から西側、境川を越えた先の今川地区から舞浜方面に様子を見ていく事にする。訪問時期は震災後ちょうど一ヶ月目の4月11日。

今川橋を越えた境川沿いの堤防は地盤沈下を受けて真っ直ぐ一列に亀裂が走り段差が生じている。

今川地区は他の埋め立てゾーンに比べると液状化被害が特に酷いようで上下水道のライフラインの被害が顕著だったらしい。急ごしらえで水道を敷設したのか道端にこんな蛇口が…「給水はこちらの水道をご使用ください」

家自体には深刻な被害は見られないがよく見ると微妙に傾いてしまっている事が多い。修繕費用も馬鹿にならないのでみんな傾いた家で我慢して生活を続けているらしい。

基礎工事をやっていない構造物は容赦なく泥に沈み込んでこのような有様に。マンションの勝手口のようだがまだ目新しい建物なのにもったいないですね。

震災から一ヶ月の節目だったがそれでも今川地区の大半は電柱や標識、店の看板といったものが大きく傾いでおりあちこちで復旧工事が行われていた。

コインパーキングのように構造物のない土地には集中的に泥が吹き上がってしまいこのような酷い状態になる。もちろんこれでは使い物にならない。

看板のポールも取り外されて傍らに置かれていた。営業再開は当分先の話になりそうだ。

震災直後と比べると泥まみれ砂まみれだった道路もかなり清掃が進んでいて埃っぽさを感じる事もなかった。しかし道端に目をやるとブッ倒れた家の塀やらフェンスがそのまんま残されていて爪痕が生々しい。

我々取材班も新浦安・舞浜のかなりの部分を見て回ったが視覚的に被害が最も酷いのは、今川地区のこの辺だった。

特に悲惨なのが基礎工事の中途半端なこうした2階建て軽量鉄骨造のアパート。掘っ立て小屋に毛の生えた程度の建物なので、建物と地盤の境目が容赦なく破壊されまくっている。

このアパートなんかどうやって復旧させるんだこれ。50センチ以上浮き上がってしまいポストの郵便物を取りに行くのも危険な状態。まだ新しい建物なのに。

地盤沈下でせりあがったアパート、2階へ続く階段も50センチの段差を埋めるように土嚢が三段積み。まだアパート住まいだったら嫌になりゃ出ていけば済む話だが家を買った人は悲惨極まりないね。

この付近の住宅は震災一ヶ月が過ぎているのに下水道の復旧がまだだった。つまり住民は1ヶ月トイレでウンコが流せず近所の災害用トイレに駆け込む生活を強いられている。過敏性腸症候群の奴はさぞかし辛いだろうなあ。

「トイレを使用すると汚物が敷地内、道路にあふれる危険性があります」

2ちゃん界隈ではマリナーゼがウンコナガレネーゼだと皮肉られていたが、東京から最も近い被災地の現状は確かにその通りだった。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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