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人骨も出る新宿区の秘境地帯!旧陸軍用地「戸山ハイツ&箱根山」探索

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新宿区の秘境、新宿区のブラックホール、そう呼んできた戸山公園一帯の散策も大詰めを迎える。そもそも今回戸山公園に足を運んだ目的は、この場所に731部隊が埋めた人体標本、つまり人骨があるという話、そして現在その人骨の有無を調べるために発掘調査が行われているという事を聞いて、様子を見に行こうと思ったからだ。

その場所は箱根山の北側、道路を挟んだ向かいの公園に隣接する国有地だ。公園の一部だけが不自然に土手のような形になった、その向こうの土地。

この一帯も同様に公園なので家族連れなどが大勢遊んでいたりと平和な風景そのものなのだが、彼ら一般ピープルが陸軍学校があった時代の事など想像することは欠片にもないだろう。

家族連れやホームレスに混じって法被姿の脳天気な早稲田大学生のサークル活動も見る事が出来る。何の活動かよくわからないがマナーがどうとかで住民と揉めているのはそこらに立て掛けられた注意書きの看板を見ても確かなようだがスーパーフリー(笑)にならないように自制しなければ。

公園の端にある土手に上がると、問題の国有地が柵越しに見られる。この土地は旧厚生労働省宿舎及び駐車場があったが、老朽化で解体され空き地となっている。

土手の上を歩きながら柵の内側を凝視する。確かに発掘作業が行われているのは明らかだ。ユンボが数台、そして発掘のために開けられた穴が何ヶ所か見える。

ちなみにここから東側にある国立感染症研究所の敷地内では1989年に人骨100体分が掘り出された事がある。人骨の一部には銃創痕や手術痕などが残っていたと言われ、これを「731部隊の人体実験の証拠アル!」とプロ市民が騒いでいる訳だが、そもそもこの一帯は戦前には陸軍の軍医学校があったというのだ。

発掘調査は2011年2月から進められているが、現在の所有力な発掘品はないらしくニュース記事にもなっていない。発掘調査は6月まで延長される事になったそうだ。

軍医学校の敷地内でも今回の発掘場所の方が「731部隊」こと防疫研究室跡地に近く、もし人骨が見つかれば大騒ぎになるに違いない。

道路に面する場所はフェンスが立て掛けられていて部外者の出入りを拒んでいる。「発掘調査エリア」と書かれた張り紙がベッタリ貼りつけられていた。今週の作業予定も「試掘調査」オンリー。

事情を知らずに通りすぎてもただの建設工事現場か何かと思って素通りしちゃうくらいあっけない。戸山公園のホームレス達もこんな場所を選んで住んでいるのだから、いろんな意味で因縁深い土地であるには違いない。

そのまま道路沿いに東側に出てみると、さすが元軍施設だっただけに国有地だらけ。日本国内におけるエイズ治療の拠点として名を馳せる「国立感染症研究所」といった超メディカルな施設がてんこもり。

そこに隣接して新宿区立障害者福祉センター、全国身体障害者総合福祉センター(戸山サンライズ)といった施設もある。なんだか清瀬の病院街を思い出してしまった。

そんな特殊な場所になっているので、周囲の道路にはこんな看板が…

「ペットの散歩は療養環境を守るために禁止いたします」

この国立感染症研究所の敷地内に、1989年に発掘された100体分の人骨の霊を鎮めるため慰霊碑がひっそり建っているらしい。新宿区戸山は今も闇に消えた歴史が封じ込められたミステリアスな地である。


人骨も出る新宿区の秘境地帯!旧陸軍用地「戸山ハイツ&箱根山」探索 (2011年)

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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