聖地巡礼、ヲタ自重!らき☆すた神輿が担がれる鷲宮神社「土師祭」見物 

久喜市

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9月初め、一年に一度の「土師祭」の日は見事な快晴の下、普段は寂れた田舎町に地元民とヲタがひしめく異様な光景を見せている。
我々が鷲宮町のメインストリート「鷲宮神社通り」にたどり着いた時は、神社の反対側から神輿行列が帰ってくる所だった。先頭には巨大な絵が飾られたジープが先導しているが何やら様子が変なことに気づいた。

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今度のらき☆すた祭りの一翼を担う萌え萌え「痛ジープ」の登場である(笑)
ジープに乗っかった巨大な巫女姿の萌え絵はイラストレーター西又葵氏の描いたもの。今年の祭りは鷲宮に同じく「萌え米」で町おこしを企む秋田県羽後町も参戦している。西又氏は羽後町の「萌え米」パッケージイラストの人だ。

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完全にヲタ祭化しつつある鷲宮の土師祭だが、あくまで主役はこちらの「千貫神輿」であることに変わりはない。

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この千貫神輿、千貫(約4トン)という名の通りあまりに重過ぎるので一時期担ぎ手が居なくなって、神輿担ぎ自体が無くなっていた事もあったそうな。本当に4トンもあるのかどうかは知らんが小さな町だけに担ぎ手不足になることを想像できるのはたやすい。
…というわけで、鷲宮だけではなく関東の各地から担ぎ手が呼ばれるそうだ。

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鷲宮の市街地を歩いてみると、かなり古い建物が多い事に気が付く。関東最古と言われる神社を抱える町だけあって町の歴史も長いようであるが、実は来年2010年3月には隣接する久喜市と合併して自治体消滅の運命にあるのだ(→詳細
…来年の今頃には久喜市鷲宮町になってしまうのね。

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鷲宮神社通りの商店街にもやはり「らき☆すた」グッズを扱う店が数多くある。それが普通のババ服専門店だったり普通の酒屋だったりするから笑える。古い商店主にはいささか事情が飲み込めずにいる人もきっと居るに違いない。

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鷲宮神社の鳥居の前には既に多くの人が集まっていた。千貫神輿の周辺に居た地元民とは明らかに人種が違う(笑)
鳥居の真ん前にあるのは「大酉茶屋わしのみや」。
古い酒屋の建物を改装して「らき☆すた」ヲタの観光拠点として地元鷲宮町の商工会が運営している茶屋だ。2階にはらき☆すた展示コーナーもある。

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大酉茶屋の前に置かれた「黒板」にはらき☆すた関連イベント情報などが書かれたチラシが貼られている。

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その下には同じくらき☆すたの絵が描かれた絵馬型の石版とキャラクターのフィギュアが入った桶が…

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何のご利益を願って賽銭を投じているのだろうか。
それにしては1円と5円と10円硬貨しか入ってないわけだが。

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件のらき☆すたデザイン「痛神輿」は神社の駐車場にあった。この神輿が出来たのは昨年2008年からで、2回目となる今回のらき☆すた神輿は上部のキャラクターが描かれた部分が1段から2段にパワーアップしていたのだ。

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このヲタ神輿を作った祭の運営会が全国から担ぎ手を募集したら大量に日本中のヲタが殺到し、わずか3日目で募集を打ち切る程の盛況ぶりだったという(→詳細
蚊帳の外から見るぶんには、たかがアニメ1つだけで本気で町おこしなどと…と甘く見ていたが、現場に来てみるとどうやら一過性のブームでは終わらない「勢い」を感じてしまった。これから日が暮れると、とうとうらき☆すた神輿が始動する。

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